『B/L・Crisis (ビー・エル クライシス)』
(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (666)
東アジアなど近隣諸国からの(高速コンテナ船)による貨物などは、輸送時間が短いため、
輸入者が船荷証券(B/L)を受け取るよりも先に貨物が荷揚げ港に到着してしまうことが
ある。この場合、原則的には(B/L)がなけねば貨物を受け取れないので、
「(B/L)が未着のため、到着済みの貨物を引取れない」=これが、『B/L Crisis ビー・
エル クライシス』=
(船荷証券の危機)と呼ばれるものです。
☆ 『Surrender B/L (サレンダー ビー・エル)』 (元地回収)
(船荷証券の危機)の場合、通常、輸入者は銀行に担保を差し入れ
、L/G(保証状)
を発行してもらい、(L/G)を船会社に提出して貨物を受け取り、B/Lが入手できた後に
船会社に提出して保証状を返してもらうという手続きを必要とします。
この手間を避けるため、荷受人を指定し(Consigneeを to order とせずに具体的
な受取人を記載する)、(船荷証券)を輸出国の船積みの時点で回収したことにし、荷主に
は銀行買取不能(Non-Negotiable)のコピーだけを渡して、B/L番号などの情報がわか
るようにする方法を採用する場合がある。←これが
『サレンダー・B/L (元地回収)』
と呼ばれる(船荷証券の危機』を避ける一手段です。
しかし、輸入者ー銀行 間に相当の信頼関係の無い限り(信用状決済)に用いることはでき
ません。
そのため(グループ内貿易)など、決済上の信用リスクが無い場合に用いられるのが普通
です。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木