(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (659)
経済先進諸国のほとんどは、市場メカニズムを通じて(為替レート)を自由に決定させる、
いわゆる、【
変動相場制】を採用しています。
しかし、新興国(エマージング)諸国=後発経済発展国などでは【
固定相場】を採
用しているケースがあります。
【
固定相場】とは、相場の変動=(各国のお金の交換比率)を固定、もしくは、
ごく小幅に限定する制度です。←これを、
『ぺッグ制』と呼ばれ、
Peg(ぺッグ)とは?=釘止めし、安定させるという意味です。
通常、自国の通貨を貿易において関係の深い国の通貨に連動(ぺッグ)させる場合が多く、
それによって為替相場の変動に振り回されることを少なくして、輸出競争力を確保し、貿易を
円滑に行なうことができます。
この『ぺッグ制』の代表にアメリカ通貨=US$に連動させているのが産油国の湾岸諸国です。
☆ 『港湾諸国、US$(米ドル)に懸念・ぺッグ制の廃止論が活発化!』
ドル安に石油収入の実質的な目減りに直面するサウジアラビアなどの中東産油国
では、
自国通貨をUS$(米ドル)に連動させる(ぺッグ制)を廃止すべき
だとの意見が台頭している。
自動車や家電など欧州や日本からの輸入品がドル安に連動した自国通貨の下落で値上
がりしたことへの不満がある。
アラブ首長国連邦(UAE)の中央銀行は22日、政策金利を年0.1%~0.2%の
引き下げを実施した。 外国為替市場でディルハム(UAE通貨)買いが膨らみ、利下げで
為替市場を低めに誘導せざるを得なくなったからだ。
(ソース:NIKKEI)