(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (652)
『AWB=Air Way Bill (航空運送状)』は、船舶の場合の
『B/L=Bill of Lading (船荷証券)』と同じ(運送状)ですけど、その性格は
かなり違いのある特徴を持ちます。
1) Air Way Bill(航空運送状)は、輸送契約の証拠書類という点では、海上輸送の場合
のB/Lと同様ですが
、(有価証券ではありません。) 従って、貨物の受取
に(AWB)の提出を必要としません。
2) Received(
受取式)であり、(
記名式)
AWBの特徴は、(受け取り式)であり、(記名式)なので、貨物は到着地でAWB上の
Consignee(コンサイニー=荷受人)に引き渡されます。
3) 運送状に
付保機能がある。
AWB上には「Amount of Insurance=保険金額」という欄があって、ここに貨物の
金額を申告すれば、自動的に保険が付けられる機能があります。
☆ 1) [有価証券ではない]・ 2) [受け取り式、記名式]という特徴は、
銀行の担保権が設定できない非流通性書類ということであり、L/C=信用状決済
において
荷為替手形に取り組むことができません。
※ そのため、(信用状決済)の場合では通常、
① AWB上の
Consignee(荷受人)は、信用状発行銀行とします。
② 輸入者は銀行に
「Air T/R(Air Trust Receipt)=輸入担保貨物保管書」を提出
③ 信用状醗酵銀行は
「リリース・オーダー Release Order」=(貨物引渡し指図書)を
航空会社宛てに発行します。
〇 つまり、AWB(航空運送状)上では、信用状発行銀行が荷受人の貨物を、本来の
輸入者が銀行から、預かるという形で、貨物を受け取るのです。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木