(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (640)
『相場急騰でも、他商品に逃げるコショウ農家』
椰子(ヤシ)の実油(パーム油)や金属の錫(すず)、コーヒーなどの代表的な国際商品の
相場上昇(値上がり)が、以外な商品にも波及している。
(スパイスの代表品種)である
『胡椒(コショウ)』である。 コショウの(対日輸出価
格)は、この1年で2倍になった。
コショウは植付けから収穫まで7~8年の育成期間を必要とし、収穫から製品化までに
大変な労力を必要とする作物です。 特に白コショウの場合は、収穫した実を2~3週間、
水に漬けて、その後乾燥させ実と種子を分離する。 他の農作物に比べて膨大な労力を
要するコショウ栽培を嫌って、コショウ栽培からの転作が、進んでいるのです。
マレーシアやインドネシアなどの産地、コショウ農家が、より楽に収益を得られるパーム油や
コーヒーなどに転作し、コショウの世界的な減産に繋がっているため。
(パーム油)は、アジアなどで(揚げ物用)として利用されてきたが、欧州などで(バイオ燃料)
向け需要が急拡大し、昨年秋から9割も値上がりしている。
また、国際的な金属の錫(すず)の値上がりによってインドネシアでは、コショウ畑を掘り返し
て(すず採掘)に転向する農家も増大していることが、コショウの減産に繋がっている。
☆ かって、ヨーロッパの列強:イギリス、オランダ、スペイン、ポルトガルが、(アジアへの
植民地政策)を推し進めたの大きな理由は、このコショウを代表とするアジアのスパイスを
求めての理由でした。
これらの国々の経済発展が進む中、より豊かな生活を求めての(換金作物)にその地の農業
が大きく変化を始めています。
(ソース:NIKKEI 「商品コラム」)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木