(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (639)
『韓国・サムスン電子、日本での家電販売から撤退』 (読売新聞)
『(安物)イメージ払拭できず・・・ サムスン家電撤退』 (産経新聞)
『サムスン=SAMSUNG=三星電子』に対して、どんなイメージをお持ちでしょうか?
実は、テレビや携帯電話など多くの分野で(世界トップの地位)をうかがう韓国の大手電気
メーカーです。携帯電話では、ノキア(36%)、モトラー(18%)、韓国サムスン(14%)と
世界の7割の市場を占有する3大メーカーの一つですし、今年の第2四半期の薄型テレビ
販売台数では世界首位でした。
〇 サムスン電子は家電販売で日本からの撤退を決めた。
「世界一、厳しい目を持つ消費者」の選別を受ける日本市場で、国内家電メーカー
の強固な壁を崩せなかったためだ。
ただ、
サムスンは欧米や新興国の一部で日本企業を超えるブランド力を確立して
おり、サムスンの”退場”は逆に
日本市場の特異な一面をも浮き彫りにする。
「日本は特に繊細なブランド戦略が求められる市場」と、外資系メーカーの大手の
多くが、こう声をそろえる。
サムスンの薄型テレビは、「性能的に日本製に遜色ない」(国内大手メーカー)。液晶とプラズ
マの両方式で世界シェアー(市場占有率)で最上位グループにあり、薄型パネルの技術開発
では世界の最先端を走る。 インターネット直販価格は日本製よりも低価格に抑え、魅力も高
い。
☆ それでも日本で販売を伸ばせず、家電事業は実質的に撤退を決断した。 そこには、
「あと数万円出せば、日本製が買える。」という、日本の消費者心理 と、
「一時の安売り攻勢での ”安さが売り”のイメージ」を払拭できなかった。
サムスンは周達に市場参入を準備した欧州や米国では、欧米人好みの色彩や表面加工の
製品で消費者の心をとらえ、今や「
SAMSUNG」は有力ブランドと認知された。
そのサムスンが世界第2の家電市場である家電王国の日本を無視し続けるとも思えず、
反対に同じ商品を生産し続ける家電メーカー(9社)が肩を並べる(日本の特異性)が継続
できるとも思えない。
一旦、(日本市場から撤退)し、世界の成長市場に重点を置いて戦略を練り直した、
(SAMSUNG)の逆襲=日本市場への再参入の可能性への声が高い。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木