(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (571)
税関への『輸出入申告価格』は、関税法第59条の2で規定されています。 原則として;
「輸出申告価格」:
FOB価格(Free on Board)=輸出港における本船甲板渡し価格
「輸入申告価格」:
CIF価格(Cosut,Freight & Insurance)
=輸入港における運賃、保険料込み価格
(※) しかし、これらの「申告価格」の原則規定は、我国の関税法上の規定であって、実際
の輸出入取引での
【貿易条件】は、売手と買手との契約によって決定します。
[輸出申告書] (例問)
別紙1の仕入書に記載されている価格には、東京港における本船甲板渡し価格
(FOB価格)の5%に相当する額の海上運賃・海上保険料が加算されている。
仕入書(インボイス)価格=CIF価格 ÷ 1.05=FOB価格:(輸出申告価格)
FOB=Costに、運賃(Freight)と保険料(Insurance)を加えた額がCIF価格です。
この場合、「FOB価格の5%に相当する額」とは、FOB価格を(100%)として、その5%と
同じ額の運賃・保険料が、FOBの上に乗っかってるわけです。
そうすると、[FOB(100%):Cost + I & F(5%)]=CIF(105%)となります。
CIF価格(105%) ⇒ FOB価格(100%) を求める数式=105のものを100に直す
(算数)は、
仕入書価格(CIF価格) ÷ 1.05 = (FOB価格)=『輸出申告価格』となります。
算数に強い受験者にとっては、(
算数の常識・・)となるのでしょうけど、冷静さを
失った本試験で不注意にも(パニック!)に陥り、CIF価格 × 95% とか、 × 0.95の
計算で、『輸出申告価格』である(FOB価格)を求めようとする(算数の基礎)の
罠(わな)
にはまることのないように、注意してください。
☆ これは、関税法、関税定率法等の(法律知識)の理解・記憶とは、まったくに関係のない
その前段階の(算数の基礎能力)です。
そして、それが、「通関士試験」の大きなウエイトを占める(もう一つの重大ポイント!)です。
☆ 残る2ヶ月弱の間に、各実務・申告書問題に組み込まれている
(算数のワナ、落とし穴)
を経験しておくことが、本試験での沈着・冷静な(解答への糸口へのポイント!)となります。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木