(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (317)
「不思議な会社」があります、、、、、。
「不思議」と言うより、(りっぱ!)とか(したたか!)と表現する方が良いかもわかりません。
皆さんは(スズキ:SUZUKI)と言うメーカーにどんなイメージを持ってますか?
多分、、「バイクと軽自動車のメーカー」の意識で、今日、(世界一!)になる事を発表した
(TOYOTA)や、他の(HONDA)あたりの自動車メーカーと比較すると影が薄いですよね~。
確かに、「世界の自動車業界では年間総生産台数が400万台以上の生産企業でなけねば
生き残れない!」と言われています。
それからみると(スズキの総生産台数は、やっと200万台)です。
にもかかわらず、1990年代からトヨタ・ホンダよりも早く、大きく海外の自動車市場での
マーケットシェアーを高め、利益をあげているのが(SUZUKI)なのです。
日本国内で考えると、なかなかにその実態を理解できないのですが、、、
インド、パキスタン、ハンガリー、中国など中進国や発展途上国では絶対的な強さを持つ
日本の自動車メーカーなのです。
☆ 【インド国民車:(スズキ・アルト)】
1982年にインド政府が外国企業との合弁会社による(国民車)の生産を決定し、その結果
が
(SUZUJKI・アルト)=(インド国民車)であったのです。
今でこそ、インド政府も(市場開放)を実施して、多くの各国自動車メーカーがインドに進出
していますので、スズキの市場占有率は45%に下がりましたが、10年前までは、インドで
走ってる車の90%は(スズキ・アルト)だったのです。
そのスズキの(インド工場)がインド最大の自動車メーカー「マルチ・ウドヨグ社」で1981年に
インド政府が(国民車)生産のために設立した企業です。
この「マルチ社」は、スズキの連結決算利益の40%を稼ぐ収益源のインド工場なのです。
つまり、、、
(日本国内で、どう思われようとも、、我社は我社なりに稼げる所(国)、稼げる方法で
いきま~す!)と「したたかなグローバル戦略」を実施しており、しかも(インド政府があきれ
返るくらいに喧嘩してでも(日本式経営手順)をあの
(カースト制度のインド)で
貫き通した、(トヨタ)(ニッサン)(ホンダ)も、海外市場では(真っ青!)な自動車メーカーが
(SUZUKI)であったのです。
by Gewerbe 『貿易ともだち』 K・佐々木