(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (240)
現在、日本での税関への輸入通関で使用している『実行関税率表』の前部6桁の分類は
「HS国際条約」による世界共通の「貿易商品分類表」であると言いましたよね。
では、この現行実行関税率表は、どうやってつくられたのでしょうか?
1960年代、世界貿易が急拡大し始める頃には、世界には、各国毎・業界毎に(17種類)
の商品分類表があったのです、、、、。
例えば、国連標準国際分類表(SITC)、米国の関税率表(TSUSA)、欧州共同貿易品目表
(NIMEXE)、世界航空貨物分類表(WACC)、標準輸送商品コード(STCC)など、、、
当然に我が国にも、(日本実行関税率表)がありました。
つまり、当時は、国際間を一つの商品が移動することに伴って、17の商品分類表の組替え
を必要とされ、多大な経費と時間が費やされていたのです。
そこで、(欧州経済委員会)より、「世界・業界共通の品目表作成」の提案がなされ、日、英、
米、加、仏などの(経済先進8カ国)の他、EC、ガット、国連、IATAの国際機関も正式
メンバーとする「HS委員会」が設立され、
「CCCN=関税協会理事会品目表」
を柱とする「HS国際条約品目表」が。1987年(昭和62年)に発効されたのです。
☆ 現行の「実行関税率表」は(HS条約の規定)に従い、前6桁は世界共通のHS分類番号
で、その後に日本独自の(統計細分番号=3桁)を加え、さらに(NACCS分類番号)を
加えた(10桁)の「商品分類番号」が使用されています。
※ 「HS国際条約発効の20年目」 来年の1月1日から、
① 輸出入商品の変化:減少貿易商品の統廃合化。
② 新規商品(デジタル機器)の明確細分化。
③ 国際環境保護の観点からの動植物の保護監視。
のポイントでの改定が発効実施されます。
by Gewerbe (貿易ともだち) K・佐々木