(貿易ともだち)さん、みんな(頑張るチャン!)してるかな? (183)
来月から〔値上げ〕される〔航空貨物運賃)と同様に、〔海上貨物運賃〕は、燃料・原油価格
の高騰、急激な貿易拡大による(船腹=スペース不足)で、船運賃は値上げが続いていま
した。
北アメリカ向け 〔コンテナ船運賃〕 4年ぶりに下げ
日本郵船、商船三井、川崎汽船など日本の主要海運会社と荷主企業の間で決める
2600年度の「アジア発→北米港向け
定期コンテナ船運賃=ライナー・ターム」
が4年ぶりに値下げに転じました。
昨年度に比べ
40フィート・コンテナ 1本当たり:平均100ドル(3~4%)程度
の値下げで合意しました。
今、各海運会社は新たな市場の拡大(インド・ブラジル・ロシア)を狙って、船舶の増加を
計っており、新造船の供給が増えるため、一部の船会社が受注量確保に動き、過当競争
が激化した。
今回に決着した運賃は荷主などによりばらつきがあるが、北米向けで、2300~2400ドル
が中心。
3年間、海運会社の売り手市場が続いてきたコンテナ運賃は調整局面を迎えた。
『海運同盟と二重運賃制度』
不要な海上運賃の競争激化を防ぐために、世界の船会社が協定して共通の運賃表を
作成しています。この一種の国際カルテルを『海運同盟=Shipping Conference)と
呼びます。例外的に認められた料金カルテルですので、『運賃同盟』とも言われます。
しかし船会社の中にはこの『運賃同盟』に加入しない『盟外船=Outsider』もあります。
『同盟船海運会社』は、『盟外船海運会社』に荷主を奪われるのを防ぐため
、
「同盟船運賃表=タリフ」より安い、「契約運賃制=Contract Rate System,
Dual Rate System)の二重運賃制度を採用しています。
by Gewerbe (貿易ともだち) K・佐々木