(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4182)
【通関業法】
通関業法については、「申告官署の自由化」に伴う改正を機に、昨今の通関手続きを取り巻く環境の変化を踏まえた見直しを行うことが適当である。具体的な環境の変化として;
・貿易円滑化の推進の観点からは、関税率水準が低下する中、貿易量が増大し、物流が高度化・多様化しており、通関手続きのより一層の迅速化が求められていること、輸出入申告の98%が輸出入・港湾情報処理システム(NACCS)を利用して行われるなど、
電子化・ぺーパーレス化が進展していること。
・国民の安全・安心の確保の観点からは、テロ、不正薬物の密輸入等に対応するための
セキュリティ管理やコンプライアンスの重要性が増大していること。
・適正かつ公正な関税の徴収の観点からは、EPA(経済連携協定)等の拡大に伴う
関税率・原産地規則等の複雑化、取引手法の多様化等に伴う関税評価・関税分類の困難事例が増加していること。
等の変化が見られる。
こうした環境の変化を踏まえるとともに、
他の類似する業法・士法も参考にしつつ;
・経済的な規制は最小限にし、通関業者の創意工夫が生かされる環境の整備
・自由な競争環境の下で、自己規律の発揮と透明性のある事後チェック体制の整備
・通関士・通関業者による高度な専門性の発揮
・通関業法の罰金刑の水準は、他の業法及び士法と比較して著しく低いことから、これを見直す
を基本的方向性とした見直しを行うことが適当である。
(記事参考:財務省・関税局ー平成28~29年度関税改正を巡る国際状況)
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通関士試験には、数十年~関わってきましたが、
「通関士試験も時代の子」です。=国際経済・国際物流、通関を取り巻く環境変化に対応した試験形式・試験問題内容に変化してきました。本年度=第51回通関士試験においては、創設以来n初めてとなる「通関業法の抜本的改正」の施行となる重要な年の試験であり、
一昨年、昨年以上にこれらの現状~将来の国際環境変化を踏まえた試験問題内容になることは当然に想定されます。
Blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木