(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4178)
今年の通関士試験は『第51回』つまり、通関業法・通関士制度が創立されて、50年~・半世紀が終わって後半世紀に入る初めての年の試験となります。私が合格したのは昭和55年(1980)の第13回通関士試験の年です。以来~、後半20年間は、講師業として「通関士試験内容の変遷」を実質的に36年間も見続けてきました。途中には、「記述式問題」⇒「選択式」、「五肢選択問題」などの出題形式も大きな変化を重ねてきました。「記述式問題」の時代には、『~について、法令規定の内容を具体的に説明せよ」とするような問題ですから、当時の受験生は受験対策には、本試験まで、3~4個の消しゴムを擂り潰すという実態でした・・。当時は、出題に対しての作文能力が大きく問われる時代でした。
前号では、
「法令規定の理解・暗記=”合格”へは直結しない。”解答力”が重要である」と記述しました。
通関士試験の出題形式が様々な変遷を重ねてきている中で近年の試験内容は、その内容を過去と大きく様変わりさせています。
通関に係る関税法などの法令知識がベースとなるのは基本ですが、何よりも近年の通関士試験での合否判定基準となっているのは、
「受験生の事務処理能力」です。この意味で、近年、このブログの中で
”読解力”という言葉を使ってきました。出題の記述を迅速に適正に読み取り、素早く法令規定と対査させ法令に基づく規定の処理を完了させる。そのスキルを問う割合を強めた試験問題構成である。と感じます。
『迅速で適正な事務処理能力』
税関手続きに係る受験生のそのスキルレベルを問う国家資格試験が「通関士試験」である。
その意味を十二分に意識して残る4か月半の受験期間を過ごしてください。
「自宅で、落ち着いて解答してみたら解った」。
「じっくりと時間をかけて解答してみたら正解が出せた」。
『お呼びではありません。お帰りください。=”不合格”」の世界です。
『解答力』:残る4か月半の受験対策の”的を見間違えない”でください。
=近年の通関士試験は、特にその「通関実務科目」において、現状のグローバル化した国際経済環境を踏まえた”業界用語や独自の決済や物流の内容がアップされています。つまり、過去問題のその出題例が無く、
『現場=試験時間に考えろ!』とする出題に特徴があります。これに対応するには、どのような出題内容であろうとも、パニックに陥って自分を見失うことなく、設問記述から、解答への糸口を適正・迅速に見つけ出す
『事務処理能力』を高めていく術しかありません・・。
Blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木