(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4164)
時代の変遷と共に、「税関の役割」も、1)税の徴収機関、2)安全・安心な国家社会の維持、3)貿易手続きの円滑化と大きく三つの役割を担う国家機関ではありますが、その”原則的主体”は、『税の徴収機関』であり、
「通関士試験」とは、つまるところ=
「輸入物品に係る税額の確定能力」にとするものが前号での内容です。
「関税法」=関税とは?、通関(輸出入手続き)とは?
「関税定率法」=関税確定への計算方法は?
「通関業法」=これを依頼を受けて代理する専門業者の権利と義務の規定。
であり、通関士試験の究極目的としての序盤=税額確定の適正な算出確定のための道筋であり、その原則的な基礎に過ぎません。このブログで何度か、「”主客転倒”・通関士試験対策の最終的な到達ポイントが何であるのか?を見失った受験学習に陥ってはならない」と書いてきました。
前号ブログでは、かなり”酷な表現”をしています。また、近年の通関士試験・通関実務科目の申告書作成問題や課税価格計算問題は、極めて”酷な記述・不合理な出題”であるとも感じています。
しかしながら、従来の単純な貿易形態と異なり、複数国に跨る複雑・高度化されたサプライ・チェーン化において、我が国が置かれている輸出入形態の実態は、昨年度における
「三国間逆委託加工貿易」の内容をはるかに超える複雑さであり、当然に通関士試験における「申告書作成問題」や「課税価格の算出問題」においては、これらの輸出入実態が反映された複雑・高度化された内容にならざるをえません。
通関実務科目を受験する「全科目受験者」においては、決して、「通関士試験の主体目的」を見失わず、”試験当日に、試験会場で考えろ!”とする近年の実践的出題内容に対し、その内容にパニックに陥ることなく、”沈着冷静に、迅速・適正に読解を進め、適正な数式を構築し、限定された時間内での解答”を終えることのできるよう、これらの問題に対する”度胸と自信・冷静さ”を身に付けるよう、早期にその対応策を構築してください。
”酷な言葉”を何度も言うようですが、この対応と克服無くしては、本年度「第51回通関士試験」においては、その「合格!」を望むことは、昨年以上に無理です。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木