(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4430)
21世紀も15年を経過する2015年に、次のスパンにおける世界変動の予測や、食料を含む国際的な行動計画が示されている。
『2050年の人口と食料問題』
21世紀の今後の食料問題については、国連による予測が報告されている。2015年5月の発表では、世界の飢餓人口(栄養不足人口)は途上国の経済発展により、7億9500万人(地球人口の10.9%)と、この25年間で最低になったという。
一方で、21世紀半ばの2050年には、世界の人口は現在の73億人から97億人に増加するという。
(※)わずか30年の間に、日本と同規模の人口の国が20ヵ国も新たに増えることと同じになるという算数です)
出生率の上昇よりも、寿命伸びによる寄与が大きいらしい。WHOによると、2050年には1人当たりの肉の消費量が25%増加すると予想されている。
この人口増加と生活水準の向上により、2050年には単純計算でも、世界の食料生産を現在の5割近く増加させる必要がある。
『これからの国際的行動計画(持続可能な開発目標)』
2015年9月n国連総会の開幕サミットで、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択された。2030アジェンダの中では、2016年から2030年までの開発と環境保持に関するグローバルな「持続可能な開発目標(Substanable Development Goals-SDGs)」が、17分野で提示されている。
その中の2番目の目標に食料(Food)と関連した「End hunger,achieve food security and improved nutrition and promote sustainable agriculture:(飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する)」(仮訳)があげられている。
日本は食料を大きく海外に依存(6~7割=日本の食料自給率は4割にも満たない)しており、グローバルな国際協定には積極的に関わらねばならない。産学官民すべてが、課題解決に向けて積極的に行動することが求められている。
なお、研究分野を主とする国際活動としては、国際研究プログラム「フューチャー・アース」が2013年から始まっている。2025年までに達成すべき8つのチャレンジの中には、「すべての人に水、エネルギー、食料の提供」もある。
2015年11月にフューチャー・アースの会議が日本で開催された。
(記事参考:SUNATEC(一般財団法人・食糧分析開発センター
国立医薬品食品衛生研究所 名誉所員 米谷民雄 氏)
blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木