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戦後生まれの”団塊の世代”の多くが、「テスラ社」をシリコンバレーの”IT企業?”と思っている人が多いという。そんな中、トヨタ社長は「今まで100年を牽引してきた自動車メーカーが、次の100年も生き残る保証はどこにもない。生きるか死ぬかの戦いだ」と大組織変革に入った。
『トヨタ、突破口は発電所 米加州に水素使う巨大施設』
トヨタ自動車は11月30日、米カリフォルニア州で水素を使う世界最大規模の燃料電池発電所を建設すると発表した。燃料電池トレーラーへの水素供給拠点としても活用する。
世界の自動車大手が電気自動車(EV)へのシフトを進めるなか、トヨタは燃料電池車もあきらめず全方位の次世代開発を続ける方針。発電所を水素社会実現への突破口にできるか。
トヨタは排ガス規制を厳しくするカリフォルニア州ロングビーチ港で商用の燃料電池車を増やす計画だ。発電所も同港に建設する。畜産業が盛んなカリフォルニアでは家畜の糞尿が簡単に手に入る。その糞尿由来のバイオガスから水素を取り出して発電に使うという。
『テスラ、オーストラリア南部で世界最規模の蓄電池(リチューム)基地建設』
トヨタの発表から少し後、オーストラリア南部ではテスラが約3万世帯分の需要に相当する世界最大規模の蓄電池(リチューム電池)基地を稼働させた。トヨタが建設発電所は2350世帯分。同じ世界最大でもテスラのプロジェクトとは桁違いだ。
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「テスラ」は狙いをつけた市場をとにかく作り、量産によるコストダウンで後から回収する綱渡りのような戦略。「トヨタ」とは考え方が根本的に違う。だが車の変化はかつてない速さで進む。流れを読み誤れば「トヨタ」といえども強さを失う可能性は否定できない。
(記事抜粋:兼松雄一郎 氏 日本経済新聞・ロサンジェルス 2017/12/01)
(参考)
日本では、「リチューム電池」に代わる次世代電池である「全個体電池」の量産化に向けての取組みがスタートしていますが、中国はチリに次いで世界第二のリチューム生産国です。
blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木