(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4343)
前号アップでの「インダストリー4.0」=AI(人工頭脳)の革新による産業のロボット化で、我々の仕事の47%が10~20年後に無くなるというオックスフォード大学の予測が話題となっています。「産業のロボット化」はより大きな要因とは思われますが、オックスフォード大学のこの大胆な予測発表の解析は3つの要因から集約的に迫っています。
[人から仕事を奪う3つの要因]
1)供給過剰、 2)技術革新、 3)消費者行動の変化
[90%以上の確立で消える仕事リスト・・]
・銀行の融資担当者、・電話オペレーター、・レジ係、・ネイリスト、・弁護士助手(パラリーガル)、・ホテルの受付、・税務申告の代行者、・簿記、会計事務員、・不動産ブローカー、・動物のブリーダー、・時計修理業、・図書館の補助員、・塗装、壁紙貼り、・造園、用地管理の作業員、・などなど・・。
[人から仕事を奪う3つの要因]
仕事の価値を大きく下げる原因:
1.供給過剰
① 整体師などの治療院=2002年(25,975店)→2012年(42,431店)10年で1.6倍。
② 美容院や歯科医院
③ 「士業」※10年間での増加率
(税理士):1.6倍、(税理士):1.08倍、(司法書士):1.17倍、
(公認会計士):2.0倍、(行政書士):1.17倍、(社会保険労務士):1.46倍
2.技術革新
技術革新やインターネットの発展によって、GoogleやYahoo、楽天、Amazonなど多くの新興企業が台頭し、多くの仕事を飲み込んでいきました。具体的にはAmazonの登場で街から本屋が激減しました。2002年(21.495店)→2015年(13,488店)10年で40%減少。
技術革新によって、人間の仕事が奪われるのは本屋ばかりではありません。製造業やWebデザイナー、翻訳業など、AI=電子頭脳が学習可能なこと、ロボットに代替可能なことが多い分野の仕事は、ロボットの高度化に伴い代替可能は自然なことです。
3.消費者の行動の変化
現在の消費者はPCやスマホなど手元のデバイスによって、あらゆる情報へのアクセスが可能となり、「より安く、賢く」買物をするように変わりました。
価格ドットコムやAmazon、ホットペッパー、食べログなどのランキング・レビューサイトが消費者の行動を大きく変えました。これによって大きく影響を受けたのが”小売店”です。
顧客が店員よりはるかに詳しい情報を持って来店しますし、客を解析し適正商品を薦める”接客ロボット”はすでに店舗に投入されています。
(記事参考:DIRECT-PUBLISHING)
blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木