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『(話題)バラスト水処理関連銘柄にスポット、9月条約発効で需要拡大に期待』
外洋航海船舶バラスト水規制管理条約が今年の9月に発効、その後の5年以内に外航船は順次バラスト水処理設備を設置する必要があり、装置需要が高まる方向にある。今後5年程度で年間5000億円超の市場規模とする大手銀行の試算(昨年6月時点)もあり、投資対象としてマーク続行の対象と言えよう。
バラスト水とは、空荷船舶の安定を保つために重しとしてバラスト水タンクに注入される海水のこと。揚げ荷港で海水を取り込み、積み地港で船外へ排水される。バラスト水に取り込まれた生物(プランクトン・幼生)が本来の生息地以外で放出されるため、生態系の破壊など環境問題が顕在化している。今回の条約発効により、海洋環境の悪化を防止するとともに関連ビジネスへの期待が広がることになる。
・三浦工業は装置販売本格化へ
すでに業界では需要拡大期入りが指摘されている。3月15日に2017年3月期の連結決算(2期連続の営業再興利益)を発表した三浦工業〈6005〉。同社の決算短信によると、今後の見通しとして「バラスト水処理装置の新造船への販売が本格化する」と明記している。
ちなみに2018年3月期は、ボイラ、水処理機器、食品機器の売上増加などもあって、IFRS基準で営業利益118億円を見込む。前期の同利益は日本基準で105億7700万円(前月比3.5%増)となり、会計基準の違いから単純比較はできないが、実質増益を予測している。
もともと、バラスト水処理装置の本命株として位置付けられており、目の離せない存在だ。
直近では、パナソニック〈6752〉がバラスト水処理設備に算入したことを明らかにした。同社は22日、傘下のパナソニック環境エンジニアリングが販売するバラスト水処理設備[ATPS-BLUEsys](国土交通省の相当指定取得済み)が今月、日本郵船(NYK)所有の旅客船兼自動車運搬船「ニューかめりあ」(博多ー韓国間)に搭載されたことを開示した。今後はグローバルでの事業拡大を目指し、意欲的に取り組む構えだ。
(記事出所:モーニングスター社(Morninngstar)2017.05/26)
『三浦工業、バラスト水処理装置で世界シェア1割目指す』
三浦工業は貨物船などに取り付けるバラスト水処理装置の販売体制を強化する。船内に処理装置の搭載を義務付ける国際条約が9月に発効したことを受け、造船各社や船主に同社製品の採用を働きかける。海外拠点も活用して需要を開拓し、2019年3月期に売上高100億円と前期見込みの4倍弱に伸ばし、5年後には中小小型船で世界シェアで1割を狙う。
(記事出所:日本経済新聞 2017/05/10)
blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木