(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4126)
(~前号よりの継続)
『人口知能と経済の未来』-2030年雇用大崩壊ー
15年前(2001年)を思い返してみよう。私は(著者)就職したてで職場に1人1台のパソコンが導入された。上司にグーグル検索のやり方を教えたら喜ばれた。まだ、iphoneもLINEもなかった。
15年経てば社会は激変する。2030年の社会が、現在からは想像できないくらい大きく変わっていても不思議ではない。
本書ではさらに議論を進める。AIに打倒された大半の労働者階級は飢えて死ぬしかないのか?
何の社会保障もなければそうなるであろう。かといって、人口の9割に生活保護を与えるのか?
ならば、最低限の生活費を国民のすべてに保障する新たな制度を作ったほうがよい。ベーシックインカム(BI)と呼ばれるこの考え方は、すべての人に所得補償を行う施策である。
「財源」はどうするのか? 基礎年金の政府負担や児童手当、生活保護などはBI導入に伴って廃止。
それで足りない財源は所得税の増税による。仮にBI給付額を国民1人当たりで月7万円とすると、25%の所得税で賄える計算だ。
せめて、わが子には、AIに奪われそうもないCMH系の職業に就かせようか。いや、BIが実現すれば、食べるには困らないから、それも取り越し苦労なのか・・・。
さまざまなことをかんがえさせられて、興味は尽きない。
(文:久保田 崇 氏 日経・President Online 2017/03/05)
[読評」:井上智洋 氏ー立命館大学 『人口知能と経済の未来』(2030年雇用大崩壊)
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