(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (4107)
前号では、歴史家であり作家のイタリア・ローマ在住の「塩野七生」氏の、
「日本は、農・林・漁業の改革を推し進めるべき」という話題をアップしています。
”次世代の新素材!=
「ナノファイバーセルロース」の研究開発が日本で急速に進められて、世界中から熱い視線が注がれていますから、まだ”許される”けど、カナダの教授が開発し、ノルウェーで実用化された新木材技術があります。その最適な木材が
”日本の杉(スギ)”だそうです。
残念なのは、この間、日本政府、農林水産省は何をやっていたのでしょうか? 厚労省に限らず、”官僚王国”の強い自戒"が求められる昨今です・・・。
『針葉樹材が広葉樹材に化ける! これは林業イノベーション(革命)だ』
国(日本政府)が「木づかい運動」など木をもっと使おうと呼びかけていることもあり、今や日本木材が豊富と思う人もいるようだ。たしかに戦後植林したスギなどの人口林が成熟してきたのは事実だが、実は資源量を増すものと枯渇しつつある木材に分かれる。
枯渇の心配のある代表格が「ハードウッド」だ。主に広葉樹の硬くて腐朽にも強い木材である。
家具の他、床材、ウッドデッキなど内装材、外構材などに使われる木材は不足気味なのだ。
樹種でいえば、ケヤキやブナ、ミズナラのほか、チーク、ウォルナット(くるみ)、マホガニー、メープル・・・など。何れも人気が高く、需要は増えている。
だが、日本国内はおろか世界中で過伐が進んで、資源が底を尽きつつある。特に熱帯産ハードウッド(黒檀や紫檀など)は、多くが天然林からの違法伐採されたもので、使う事自体が問題視されるようになった。しかし成長が遅いので植林されることはない。
そこに朗報。意外な解決法が登場している。
それは、針葉樹木材(ソフトウッド)を広葉樹木材(ハードウッド)に変える。というものだ。
一瞬、目を白黒させてしまいそうだが、ソフトウッドをハードウッドの材質に変える技術が登場したのだ。それを
「ケポニー化」と呼ぶ。
(その具体的な詳細は、次号に続けます)。
(記事:田中敦夫 氏・森林ジャーナリストー2017/02/19)
Blog up by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木