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『AI(人工知能)で東京大学合格断念、「東大ロボくん」偏差値伸びず』
人工知能(AI)で東京大学への合格を目指す「東大ロボくん』の開発を進めてきた国立情報学研究所などは昨年11月12日、2016年度の大学入試センター試験の模試で偏差値57.1を獲得したと発表した。一昨年からほぼ横ばいで、東京大学合格圏には達しなかった。今後は東大合格を目標とせず、中高生の読解力を高める研究などに注力する考えだ。
プロジェクトは入試問題への挑戦を通じてAI(人工知能)の可能性を検証する目的で2011年度に始め、2021年度に東大入試を突破することを目標としていた。
4回目となった今回の模試では、5教科5科目の合計得点が525点(全国平均は454.8点)だった。一昨年に比べ物理の偏差値が46.5から59に大きく伸びた半面、数学は低下し、全体で横ばいだった。
国立大学:23大学、私立大学:512大学で合格可能性80%以上と判定され、首都圏や関西の難関私立大学も含まれるという。東京大学の2次試験を想定した記述式の模試では、理系数学の偏差値が76.2と好成績を上げた。
昨年11月14日の成果報告会で情報学研の新井紀子教授は、
「意味を深く理解しないといけないことを聞かれると、とたんに難しくなる」と話し、問題を理解する”読解力”に限界があることを明らかにした。
センター試験の模試を現在の態勢で受け続けるのは今年で止める。今後は産業応用や、中高生の読解力を高める研究に軸足を移す。
(記事出所:日本経済新聞 2016/11/14)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木