(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (3233)
昨日10月2日(日)に実施された、「第50回・通関士試験」の合格発表が税関のHPで公表され、合格者の受験番号・氏名が「官報(号外)」に掲載されました。
「合格発表」の”論評”に関してはこのブログにおいて、試験の直後に僕の想いの全てを掲載しておりますので、改めての意見はありません。ただ、一つ言えることは、各受験者の総合的なスキル判断よりも、「合格率(合格者数)の安定確保」を主目的としていますから(10%内外)、公表の「各6割以上(実務5.5割り以上)」のみの評価ではないはずです。通関実務、関税法等において、「6割以上の何割?」という更にその上の判定基準、及び、「ある特定の要件への正解・理解がされていないとダメ!」というような、”限定された評価箇所・条件”が設定されているのでは?との意見を強く持ち、単純な各得点数での合否決定ではない、との感じを強く抱いています・・。
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「たまたま、合格率が9.8%となり、10%以内に収まった・・」というほど、うまい計算はないでしょう。
最初に「10%前後」があり、それに合わせての”条件設定”と考えるのが自然と思われませんか? 特に上位得点受験者は拮抗しており、わずか1問・1点の差で、合格者数・合格率は大きく変動します。
いずれにしても、「合格者」のみなさん、おめでとうございました! 昨年に続き”不透明な問題記述”で、発表まで疑心暗鬼な日々であったと思いますが、ゆっくりと週末をお過ごしください”。
合格発表の下段にも「追記」がありましたが
、「通関業法・通関士制度の設立50年ぶりの初めての抜本的改正」が来年9月に行われるわけであり、「第51回通関士試験は、改正後の内容で実施する」との内容ですね。合わせて;
・HS条約=「実行関税率表」の改正
・政府規制緩和による各法令改正
なども組み込まれると想定され、
「従来の試験内容と、どのような形式で、どこがどのように変わるか?」の予見材料が今のところ見えず、
【過去の試験・試験問題からの受験対策がとれない・・】という来年=第51回の試験への対策のスタートは予断を許しません。
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これを機に、”透明性のある、将来に向けての実効性のある実質的な国家資格試験”への変革を強く望みます。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木