(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (3216)
「何故? 一万円札には、一万円の商品を買える価値があるのか?」
ある小学生の応えが一番に的を得ている答えであった。=「たぶん、”思い込み”という勘違いを全員がしているからでしょう~」 原価:わずか数円~数十円の”紙切れ”一枚の価値を絶対的なものとする「紙幣」の位置付けのゆらぎに関する話題は何回かこのブログでアップしてきました。「ビットコイン」などの仮想通貨の公認化の動きや、電子決済の普及に伴い、100ドル札、500ユーロ札などの「高額紙幣」の廃止が国際的に検討されています。当然に、「一万円札」も廃止検討すべき紙幣にアップされています。
『インド首相 「高額紙幣、4時間後に無効」 混乱は必至』
インドのモディ首相8日夜、テレビ演説し、「高額紙幣の1000ルピー(約1600円)札と500ルピー札を演説の4時間後から無効にする」と突然、発表した。 偽造紙幣や汚職、資金洗浄などの根絶が目的。
11月10日から12月30日に銀行か郵便の口座に預入れない限り
「無価値の紙屑になる」と表明した。
犯罪などの絡んだ闇資金対策に踏み切った格好だが、現金決済も依然として多いインド経済は今後、大きく混乱する可能性がある。
インドでは主に1000、500、100、50、20、10,5ルピーの7種類の紙幣と、10ルピー以下のコインが流通する。
現金のみを所有し、納税しない人々による地下経済は国内総生産(GDP)の50%に及ぶとされ、低所得者層だけでなく、富裕層等による税逃れにも現金決済が使われている。モディ首相は今後、そうした富裕層等に現金の銀行口座への入金を迫り、
隠し資産をあぶり出す狙いだ。
モディ首相は、偽造紙幣がテロの資金源になり、インフレの原因になっているとして、「一時的に困難はあるが、みなさんなら国家のためにやり遂げることができる」と忍耐を求めた。
ただ、中央銀行の当局者は記者会見で「最初の15~20日は混乱が予想される。とにかく新紙幣を刷り続ける」と、準備が整っていないことを暗に認めている。
(朝日新聞デジタル・ニューデリー:武石英史郎 氏 2016/11/09 : 日本経済新聞)