(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (3213)
かつて、世界の大洋での海上物流の市場占有をライバルとして競い合った我が国の3大海運会社の「日本郵船」、「商船三井」、「川崎汽船」が、『ザ・アライアンス』として、コンテナ輸送業務の同盟・業務連携に至るには、世界第8位の海運企業であった韓国・韓進(ハンジン)海運の経営破綻は、少なからずの大きな影響を与えていたのは間違いないでしょう。今年の9月初旬に実質的な経営破綻=倒産をした韓進(ハンジン)海運の現状はどうなっているのでしょうか?
『韓進海運の船舶がまた”差押え”』
企業再手続き(法定管理)に入った韓進(ハンジン)海運の船舶がまた差し押さえられた。現在までに計5隻が押収されている。
11月4日、海運業界の話を総合すれば、前日の3日、韓進海運の「HANJIN-チャイナ号」が中国の上海港で貨物を下ろした後に足止めされた。10億ウォン(約9千万円)相当のコンテナターミナル使用料が支払えず仮差押えされたという。この船は当初、荷物を下ろして韓国・釜山港に戻る予定だったが、現在も上海港に足止めされている。
これで差し押さえられた韓進海運の船舶は計5隻になった。これに先立って差し押さえられた「HANJIN-ローマ」は、今年8月にシンガポール港に、また「HANJIN-スカーレット」は9月にカナダのプリンスルパート港で差し押さえられた。それぞれ傭船料とターミナル使用料を支払えなかったという理由だった。
また、「HANJIN-シャーマン」と「HANJIN-ネーデルランド」は10月、韓国国内で仮差押えされた。燃料費を受取れなかった外国企業がこの船に対して提起した任意競売申請を昌原(チャンウォン)地裁が受け入れたためだ。
一方、10月28日、現代(ヒュンダイ)商船とSMグループなど5社は、韓進海運のアメリカ・アジア航路資産を買収するという意向を地裁に提出し、今週に実態調査を行って7日に引き受けを出す予定だ。
また韓進海運の船舶6隻は、船舶金融を提供した銀行により世界的海運企業のモスクとMSCに賃貸されると発表した。
(記事出所:キム・ギュウォン記者ーThe hankyoureh 2016/11/04)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木