(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (3208)
前号では、日本の3大船会社である「日本郵船」・「商船三井」・「川崎汽船」の
アライアンスをアップしました。
【アライアンス】
Alliannce:(連合・提携・同盟)
複数の企業が互いの利益のために協力し合う経営スタイルの一つ。業務提携や戦略的同盟とも呼ばれる。
取引上の連携の枠を超え、企業間でお互いに活用し合える経営資産の相互活用関係を構築することで、シナジー(相乗)効果を目指す。
顧客に対するスピード対応が可能となるほか、資金や時間を持ち寄り経営資源の有効活用を計れる点や、企業文化の摩擦が少なくてすむ点で「M&A」とは異にする。
ただ、アライアンスの解消時には、提携企業に技術やノウハウが流出するリスクもある。
【M&A】
Merger and Acquistions:(企業の合併・買収)
M&A(合併・買収)は、買収企業が被買収企業の支配権を獲得したり、吸収したり、傘下に収めたりすることである。その際、買収企業が存続企業として残り、被買収企業が消滅するのが
「Merger=合併」であり、過半数の株式取得を通じ被買収企業の支配権を移行させるのが
「Acquisition=買収」である。
M&Aは、水平的合併、垂直的合併、製品拡大型合併、市場拡大型合併、コングロマリット型合併に分けることができる。企業の統治構造の非効率性に起因する企業価値の低下によって、被買収企業の経営陣と対立し、被買収企業のい支配権を獲得する
敵対的買収が引き起こされ、効率性が悪く、企業価値の低い企業が排除されていくという面は否定できない。
しかし同時に、新しい技術の発展による異業種間の融業化などが、将来有望な新しい事業を創出させる可能性をますます高めており、そのことが敵対的買収に向かわせる原動力となることも見落とすことができない。
(※) 現状においては、「フジフィルムの化粧品」や「アサヒビールの花の苗」など、企業名だけをみただけでは、その企業の業種をうかがい知ることは艱難な実態です。
(記事参考:高橋宏幸 氏ー中央大学教授/2008年)
【TOB】
Takeover Bit:(株式公開買付け)
☆
「アライアンス」や「M&A」などの企業統合において、昨日の日本3大船会社の例や、バイクのホンダとヤマハの例などのように、「国内企業同士の連携」にとどまらず、注目すべきは「三洋やシャープの台湾・鴎海(ホンハイ)による吸収」などの例に見られるように、”国境を越えた企業間のアライアンス、M&Aの大波が襲ってきている現実をしっかりと見つめる必要があります。
かつて、国内家電メーカー8社の全てが、”日本国内でしか売れないガラケイ(ガラパゴス携帯電話)を製造、それでいて各々の経営が成り立っていた異常下な時代ではありません・・・。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木