『第49回通関士試験・通関実務科目(第15問)-②』
(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (3116)
前号では、昨年=第49回の通関士試験・通関実務科目(その他問題)第15問を取り上げ、
・この問題の「出題主旨が理解できない」。
・極めて、「解答が難しい出題」である。
と書いています。
しかしながら、落ち着いた状況で、じっくりと問題記載の文章を読んでいくと、「正解」である五つの選択肢の記載物品の全てが、第3003.10号に所属し、該当しないものはない物品であることがみえてきます。
☆
・問題として記載の文章の7割以上は、”不要な記載”です。
・原文通りではあるのですが、ことさら「法令」・「学術」用語記述を
駆使しての難解な記述になっています。
・「及び」、「並びに」、「~に限る。」などの接続詞の意味に詰まると
読み込みの”どうどう巡り”に陥ります。
・極めて制約された「本試験中」という”異常な精神状況下”での解読です。
・「0」=”正解がない”、「0」をマークすることは、”絶対的な自信”が
ない限り、かなりの決断が必要とされる解答です。
(※)
結果として、内容としては、”極、当たり前の事の所属区分内容に過ぎない”のです。その”普通”の内容を;
・パニック状態の受験者を、”さらにパニックに陥れる問題記載・構成”。
・ひたすらに解答時間を費やさせる問題文章記載。
を狙っての表現で構成された問題です。
☆
『読解力』=(沈着・冷静ー迅速・適正)な基礎的な事務処理能力の資質を持つ受験者であるか否か? 「知識の記憶力」を問う試験とするよりも、その基礎能力、「理解力・応用力」を問う意味合いが強い=「条文解釈能力」試験である。とするのが【読解力】アップを継続してきた意味合いです。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木