『第50回通関士試験・実務科目(その他の問題)-②』
(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (3111)
前号アップの内容を少し補足します。『通関実務科目(その他の問題)』は、「選択式問題:5問(@2点=10点)」、「択一式問題:5問(@1点=5点)」、「計算式問題:5問(@2点=10点)」と、合計:25点のうち、基準以上(例年・6割以上=15点以上)を得点しなければ、「申告書作成問題」との得点合算はなく、不合格となる。とするもので、そのためには、それぞれの問題形式において解答を誤れるのは、2問までで3問以上の正解が必要とする。という内容を記載しました。
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具体的には、「通関実務科目(その他の問題)の全体で、6割以上=15点以上の正解」という意味で、「選択式」、「計算式」、「択一式」の15問のうち、合計で15/25点以上の正解があればOKとする合否基準内容です。
しかしながら、「計算式問題:@2点」で3問以上の誤りをすると、他の「所属区分問題」で4問以上の正解を出さねばならず、「択一式」でカバーしようとすると@1点ですから、「択一式問題」の5問すべてを正解としないと失点をカバーできません。
「計算式問題」が”合否を決める”とする理由は、この内容です。「選択式」、「計算式」、「択一式」の三つの問題形式の中で、”きっちりと基礎を抑えると、間違いなく正解を狙える”とするものが「計算式問題」で、他の「選択式問題」や「択一式問題」が、カバーでき得るほどのやさしい出題内容かどうかをしっかりと認識する必要があります。
特に、「選択式」と「択一式」の両問題にまたがる『所属区分=輸入物品の分類所属問題』は、”極めて専門色の強い出題内容”で、ここで3~5問の正解を得ることは並大抵のことではありません。
昨年の第49回通関士試験の例では、この科目出題に、(事前教示)、(日・豪EPA)、(日・タイEPA)、(特恵関税・原産地認定基準)等の出題をしており、”なおかつ、正解無しの「0」マーク問題も2問ありました。「択一式問題」といえども、3問以上の正解を得ることは簡単なことではありません。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木