(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2672)
『営業目標に「ROE」広がる 伊藤忠15%、三井化学8%』
”少ない元手でどれだけ効率的に儲けられるか”を示す自己資本利益率(ROE)を中期計画などの目標に掲げる企業が増えてきた。伊藤忠商事は早期に15%を目指すほか、三井化学は今後2年内に8%以上にすると明記した。
ROEを重視する外国人投資家が存在感を増し、
政府の成長戦略でもある「稼ぐ力」の強化がテーマになっていることが背景にある。
【ROE(Return on Equity)】
かつては、「株主資本利益率」とも呼ばれていたが、2006年5月の会社法制定とこれに前後する会計基準の改正において、「株主資本」と「自己資本」とが異なる値として明確に定義されたことで、現在では「自己資本利益率」が正確な呼称として位置づけられる。(Wikipedia)
ある企業が、一年間の企業活動を通じて、「株主の投資額に比してどれだけ効率的に利益を獲得したか?」、を判断するのに用いられる指標で、当期純利益を、前期及び当期の自己資本の平均値で除したものである。なお、分子として経常利益を使用する場合もある。
自己資本利益率(ROE)=当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
一株当たり当期純利益(EPS)と一株当たり純資産額(BPS)を用いても表現可能で、その場合は以下のような数式になる。
自己資本利益率(ROE)=一株当たり当期純利益(EPS) ÷ 一株当たり純資産額(BPS)
☆
株式会社にとっては、少なくてもその時期の市中金利より高い投資採算性を挙げなくてはなりません。したがって、経営者にとっては(ROE)は会社運営の成績表ともなるべき指標です。
例えば、豊富な資産があり、優秀な技術力もありながら利益が出ていなければ経営に問題があるわけで、このような状態の推測する指標の一つが(ROE)であり、経営刷新のための企業買収が行われることもあります。
我が国では従来、企業の(売上額)を重視する傾向が強く、(経営の利益率)にはさほど注視しない風潮がみられました。『ROE』は、会社の経営効率を判断する指標として、欧米では早くから重視されており、日本でも最近はかなり注目されています。
(記事参考 : JSDA(日本証券業協会ーQ&A、Wikipedia(ウィキぺディァ))
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木