(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2666)
「一元的な分析過ぎる・」という意見もあるでしょうが、僕にとっては興味ある文章でした。
『日本人・欧米人のリスク価値観とリスク対応』
(高原 彦二郎氏 コンサルビューション株式会社代表取締役社長)
「我々日本人は農耕民族で、欧米人は狩猟民族である。何か失敗があった時、もしくは大きな災害やディザスターが起こった時、これは日本人の典型的な考え方と言っていいかもしれないが、不作は、台風や自然災害が原因だとする。したがって個人やシステムが悪いという考え方は極力しないという傾向が実はある。
では、どうやってリスクが発生した後を乗り越えるか? これは教訓を得るというよりも、諦めや忘れることで乗り切ろうとする。解決策も、どちらかというと過去の姿に戻すという考え方をする。
そういう傾向がある。東北大震災の対応のための役所も名前が「復興庁」である。まさしくこれである。私とすれば「創造庁」にしてくれれば、もっと元気が出るだろうという気がする。
実は、欧米は、どういうことがあっても、何か問題があったときには、個人やシステム(組織)に起因するという。自らの責としてとらえ、管理の対象にすることで、教訓にしようとする。これはいわゆる「サクセスモデルの追求」である。こういう考え方をするのが一般的である。
「リスクマネジメントの定義」
最近は、リスクマネジメントという言葉が流行りつつあるようである。通常、リスクマネジメントというのは広義のリスクマネジメントで、日本の中で言うリスク、たとえば地震が起こることや台風があるなど、基本的にそういうことを考える狭義のリスクマネジメントがある。
事業活動の遂行で損失が発生しないように適切にリスク管理を行い、リスクの発生防止を中心とする、平素の健康管理のようなものであるが、こちらを考える人が多いと思える。
一方、
”ビジネス上で考えるリスクマネジメント”と言う場合は、これにプラスして「クライシスマネジメント」という、いわゆる危機が発生した場合にその損失を最小限に抑えるにはどうしたらいいかという考え方である。
・病気にならないように平素に健康管理をするのが、(狭義のリスクマネジメント)である。
・病気になった後に、いかに早くリカバリーするか、「クライシスマネジメント」である。
そういう分け方をするのが一般的である。
(記事抜粋:高原 彦二郎氏 貿易と関税(時事問題) 2014/2 投稿~)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木