(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2645)
「2015年に何が起こりますか?」--。答えは、誰にもわからない。しかし、「2つの視点」から見ることで、「世界がどっちに向かっているか?」を、ある程度知ることができる。
1)「世界的に見る」
日本国内の政局だけでなく、視野を(全世界)まで広げて考える。
2)「歴史的に見る」
(過去)に原因があり、その結果(現在)がある。(現在)が原因となり、(未来)
が形成される。
『ロシアから見た”正義”-2015年、「世界の孤児」プーチンはどうやって米国に「逆襲」するのか?』
今年3月のロシアによるクリミア併合以来、米国とロシアの対立は、実質的に戦争状態と言っていい状態になっている。欧州と日本からも
経済制裁を加えられたうえ、
原油価格下落によって、
ロシア通貨ルーブルの価値が半分以下になってしまい、「世界の孤児」とまで呼ばれるようになったプーチンだが、実は中国やインド、トルコなどと原油や天然ガスを手土産に独自外交を繰り広げている。2015年、[米・ロの対立]によって世界の分裂がさらに進むことは必至だ。
2015年、プーチンは、経済制裁に苦しみながらも、「反米の同士づくり」に精を出すことだろう。「同志」「同志候補」は、中国、「上海協力機構」(中国+中央アジア4カ国)、「BRICS」
(中国+ブラジル、インド、南アフリカ)、南米諸国などである。
ロシアに制裁を課している、米国、EU、日本を合わせると、世界のGDPの約半分になる。それでロシアは苦しいのだが、プーチンは来年、残り半分の大国を自陣営に引きずり込むために奮闘するだろう。
いずれにしても、
米国:ロシアは今、「戦争中」といっても過言ではない状態にある。我が国はこのことをはっきりと自覚し、軽薄な「プチ独自外交」に走らないことが大切である。
(記事:DIAMOND online 2014/12/24 北野幸伯(国際関係アナリスト))
☆
『(ウクライナ政府軍)と(親ロシア派)の内戦』は、9月から「休戦状態」にあるが、米・ロともに「内戦再開」に向けた準備を急いでいる。つまり、2015年「ウクライナ内戦」が再び始まる可能性は極めて高い。そうなると、米国はますますロシアへの制裁を強化せざるを得なくなるだろう。
一方、ロシアは、「親ロシア」への拡大を進ませることになり、「世界最大の原油・天然ガスの産出国=ロシア」の持つ(天然資源の国際的な流れ)の変化は、今年の「シェール油」による原油価格下落に拍車をかけ、政治・経済ともに、「大きな爆弾!」となり得る・・・。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木