(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2515)
通関士試験問題における(盲点)=泣き所、落とし穴(トラップ)には何点かあると思います。
「申告実務」の難易度化を別として、文章問題においての難関は、やはり「五指選択肢問題」における”その全てが正解でないと得点とならない”という得点基準です。
「ここまでの細部を押さえないと、得点に繋がらないのか?」という難易度化に驚く面もありますが、非常に穿った(うがった)見方をすれば、”合格率の調整の為にこのような出題を組み込んでくるのか!?」と、憤りさえ感じる内容の組み込み出題が、ここ2~3年の五指選択問題における特徴です。
先月来~、このポイントを継続してアップしてきましたが、列記すると下記のような出題が”失点”への盲点となる選択肢問題と感じます。
1)「原産地認定基準」・関税暫定措置法施行令第9条関係 (別表ー2)からの出題
2)「実行関税率表」・(類の注の規定)よりの具体的記述の出題
3)「関税法・罰則」・(反則内容)-(罰則名)-(刑・罰金)のリンク問題
4)「外為法・貿易管理令」・関税法上の規定との差異を意図的に取上げた出題
5)「関税定率法」・(課税価格の決定方法)での”語句”の適正な解釈に係る出題
特に、1)の「実質的な加工・製造における原産地認定基準」に係る出題や、2)の「実行関税率表 (部)・(類)の注の規定」に係る出題は、極めて細部における規定で、受験対策として今の時期にその全てを学習することは物理的に不可能です。
かと言っても、この2つの課題には、(基本的な絶対ルール)とするものが存在せず、各品目毎の規定ですので、(新規の詳細部分からの出題)を五指選択肢に組み込まれると、対応の策がないとするのが実際と感じます。このポイントに必要以上にとらわれていると、全体的な受験対応が前に進みません。
(各・規定以上(6割)の正解)を目指すことです。現状の出題内容において、”満点正解”を目指すことは不可能です。結局、問題に潜められた”読解”を適正に行い、「計算問題やその他、確実に得点できる部分をしっかりと押さえて、6割以上の確保」しかできないと感じます。
失点となる(盲点)の新規詳細部分の組み込みは必ずある。と考えた方が無難です。
本試験の1ヶ月前となった現状においては、「各6割以上の得点を確保しなければならない」と言う切迫感で残りの受験対策を進めるよりも、「各4割までの得点を失うのは止むを得ない」と開き直って、(全体的な合格基準の確保)を目指すことです。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木