(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2535)
『平成20年度 通関士試験 通関実務科目・その他の問題ー(課税価格の計算)』
※ 「課税価格の計算問題」におけるー按分(あんぶん)-とは、こういった出題です。
【問 題】 平成20年度通関士試験出題
次の取引内容に係る輸入貨物の課税価格を計算し、その額をマークしなさい。
1.輸入者M(買手)は、A国の輸出者X(売手)からプラスチック製品を購入する契約
を、Xの子会社Y(本邦所在)を解して締結した。
2.当該プラスチック製品の売買契約書には次の事項が規定されている。
イ 単価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 250円
ロ 売買契約数量・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24,000個
ハ 購入価格の1.5%の販売に関する手数料をMがYに支払う旨。
ニ 当該プラスチック製品の生産のために使用される金型は、Mが自社生産
し、Xに無償提供する旨。
ホ Xは、契約数両分の当該プラスチック製品を生産した後にい当該金型を
廃棄する旨。
3.Mは当該プラスチック製品24,000個のうち、20,000個はB国の販売支店
に送ることとし、残りの4,000個を本邦に輸入する。
4.Mは、当該プラスチック製品の生産に使用された金型のXへの無償提供及び
当該プラスチック製品の運送に関連して、次に掲げる額の費用を上記購入の
価格及び販売に関する手数料とは別に負担している。
イ 当該プラスチック製品の生産に使用された金型の生産費・・・42,000円
ロ 上記金型をXへ提供するために要した運賃及び保険料・・・・ 6,000円
ハ 当該プラスチック製品20,000個をB国の輸入港まで運送する
ために要した運賃及び保険料・・・・・・・・・・・・・・・85,000円
ニ 当該プラスチック製品4,000個を本邦の輸入港まで運送する
ために要した運賃及び保険料・・・・・・・・・・・・・・・35,000円
【解 答】 :1,058,000円
【解 説】:次号
☆
近年の通関士試験・「通関実務科目」は、(申告書=輸出・輸入の2問:15点)と
(その他問題の15問:15点)が、”それぞれにおいて基準点以上(6割以上)と
なっています。
「その他問題」=(文章問題):5問、(計算問題):5問、(商品分類):5問
9/15=(計算問題)を捨てて、(文章問題)と(商品分類)を全問正解を出す!
というレベルの内容ではありません。(計算問題)も含め、それぞれの問題で失って
いいのは、各2問まで!という”極めて熾烈な現実・・”を捉えて受験対策を進めて
ください。
☆
このレベルの問題を
”2~3分以内の時間に正解を出す!”という解答時間しか確保できない。
という、「通関実務科目」の実態をしっかりと把握した上で、受験対応を取る必要があります。
僕自身も、現役の通関士ですが、僕個人としてはっきりと言えることは;
「(通関実務科目)免除での通関士試験合格者のスキルは、”まったくに信用していません!”」
by Gewerbe 「貿易ともだち」