(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2526)
中国の政府系シンクタンクである社会科学院の調査では、シャドー・バンキングの融資規模は2012年末において17兆元(約289兆円)に達するとしており、現在はさらに拡大している可能性があります。
中国の2013年のGDPは57兆元、銀行融資の総額は77兆元ですから、シャドー・バンキングの規模はGDPの3分の1、銀行融資の22%に達することになります。
【日・米のバブル処理を参考に・・・】
幸いなことに、世界には(日本のバブル崩壊!)と(米国のリーマン・ショック!)という、2つの大きなバブル処理事例が存在しています。
中国の金融当局は両国のケースを詳細に調査しており、今回のバブル処理に活かす方針と言われています。
特に(日本のバブル崩壊!)は、銀行ではなくノンバンクを経由して商業用不動産に過剰投資されたという点で、今回の中国バブルと状況が非常によく似ています。
バブル崩壊時点でGDP(国内総生産額)に対する融資額の割合もほぼ同じ程度であり、不良債権比率もにたような水準になる可能性が高いと考えられます。
日本の場合、不良債権の総額が分からず、最終的に不良債権を処理するまでに10年近くの歳月がかかりました。
中国は政府化管理する統制経済ですから、日本よりも処理が早く進む可能性がありますが、社会不安を起こさずに全ての不良債権を処理するためには、やはり相応の時間がかかると考えた方がよいでしょう・・・。
(記事:The Capital Tribune Japan Yafoo/The Page 2014/01/28)
しかしながら、「シャドー・バンキング」は、中国の場合、その規模が大きく、全体像が不透明なだけに、非常に今後が”不気味・・”です。今や、経済規模が世界第2位の大国であるだけに、国内の不満を爆発させることなく、世界経済への悪影響を与えることなしの”軟着陸!”をするよう、悪しき先例の(日本のバブル崩壊!からの10年・・)をしっかりと見据え「反面教師」としての参考にして、適正な舵取りを願います!
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木