(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2515)
経済産業省近畿経済産業局・地域経済部・産学官連携推進課・バイオインダストリー振興室
【(産業クラスター)とは、一体何のこと?】
ブドウの房のような企業・機関のネットワーク。その新しい組み合わせが(産業クラスター)です。
米国の経営学者マイケル・E・ポーターが提示した概念で、「特定分野における関連企業、専門性の高い供給業者、サービス提供者、関連業界に属する企業、関連機関(大学、規格団体、業界団体など)が地理的に集中し、競争しつつ同時に協力している状態」をいいます。
【(産業クラスター)は、なぜ必要?】
「ピラミッド型」からプロジェクトごとの組織へ。新産業を生み出し、地域に活力を与えるために。
我が国の経済再生を図るためには、地域経済の再生を図る必要があります。地域経済の再生は、企業間や大学・研究機関などとの組み合わせによるイノベーションの創出(新たな産業創出、需要創出)によって実現されます。
このように、近畿地域をはじめとする日本の各地域において、国際的にも競争優位な次世代型の「産業クラスター」の(世界モデル)を創出していくとともに、「ピラミッド型」に代表される従来型の「垂直産業組織=旧日本モデル)」を「産業クラスター(世界モデル)」に組み替えていく必要があります。
【(産業クラスター)は、どうやってつくる?】
交流・研究会などとに加わることから始まる。そして、商品化・販路開拓・世界に飛躍します。
「産業クラスター」の形成をより効果的、効率的に実現していくためには、各企業や経済主体などが持つ経営資源を結集して;
1)『特定分野における新たな組み合わせの模索(クラスター形成の準備)』⇒
協議会の設立やフォーラムの開催などにより、産業クラスター形成への意識の醸成と
人的ネットワークの形成を図ります。
2)『クラスター・コアの形成』=核=中心となる組織の作成⇒
研究会の開催や研究開発プロジェクトの形成により、産業クラスターの核づくりを
勧めます。
3)『クラスター化』⇒
周辺技術の開発や商品化のほか、販路開拓などの新しいネットワークの形成を進め
ます。
4)『産業クラスターの形成』
世界的に競争優位な産業としての評価を確立するとともに、さらなる進化・発展が
期待されます。
の各段階を、意図的、戦略的に進めていく必要があります。
(記事:経済産業省・近畿経済産業局)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木