(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2479)
中国はわずか10年前の2003年にはオーストラリアに次いで世界第2位の「石炭輸出国」であり、9,388万トンの石炭を海外に輸出していた”石炭産出国”です。
10年前、中国は日本、韓国、台湾のアジア地域の石炭供給地としての役割りを果たしていたのである。また、高品位石炭の輸入量は、2002年までほぼ一貫して200万トン以下の低い水準であった。
『中国で石炭輸入が増加、全同期比で15%増』
2012年の中国の石炭輸入量は2.9億トンだった。今年は11月時点でその数字に達している。
中国税関総署のデータによると、11月の石炭輸入量は前月比17.85%増の2,872万トンだった。
中国の国内石炭価格が10月に入って上がり始め、企業が輸入石炭の買付けに動いたと分析されている。この状況が続けば、中国の12月の石炭輸入量は3,000万トンを超え、年間でも輸入量は、3.2億トンに達する見込み。
中国は、”世界の石炭の半分を消費する「石炭王国」で、まもなく、年間の石炭消費量が40億トンに達すると言われており、世界人口の2割弱(13億人)の中国が、世界の50%の石炭を消費している現状は異常と言える状態ではある。
『中国大気汚染:北京の日本人脱出が加速 PM2.5深刻化』
微小粒子状物質「PM2.5)」による中国の大気汚染の深刻化で、進出する日本企業が対応に苦慮している。北京では駐在員が家族を一時帰国させる動きが加速、単身赴任者が増え、日本人学校の生徒も減少している。
外務省は「大気汚染で勤務環境が悪化している」として、北京の日本大使館など中国の一部地域に勤務する職員の在勤手当てを来年度から増額する検討を始めた。
在北京の日系大手電気メーカーの総務担当者は、「大使館の動きを見て、家族の一時帰国手当てや危険手当の増額を本社に打診したい」と話し、ビジネスを維持しながら、社員や家族の健康管理に頭を悩ませている。
(記事:毎日新聞 2013/11/04)
つまり、かつての輸出量の3倍強を輸入する(石炭輸入大国)に10年で逆転した!という事です。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木