(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2423)
『平成24年度・第46回 (通関実務科目)〔輸入(納税)申告書』
昨年度の〔輸入(納税)申告書〕の出題内容も相当に”手ごわい”内容でしたね・・。
数年前の受験スキルで対応できるレベルではありません。
問題は(解答時間)でしょうね。(通関実務科目の試験時間)=一時間30分の中で、
この〔輸入(納税)申告書〕の解答に使える時間は、どう、割り振りしても30分余り
しか確保できないはずです。ここで、45分を使えば、その他の15問の計算問題等の
解答時間が”15分ー削られる・・”という結果にしかなりません。
昨年度の出題の概要は下記です。
1)輸入品目 : 米国からのジュース等
2)貿易条件 : FCA NewYork⇒CIFTokyoへの換算
3)条件設定 : (課税価格の算出の組み込み)
6・ポートワイン容器の無償提供 ① ロス数量の見込みを含む。
② 容器の意匠権の取得費用
7・輸出国の倉庫会社と業務委託契約
① 保管料
② 業務委託の対価
4)実効関税率表 : 第20類・野菜、果実などの調製品
第22類・飲料、アルコールなど
(※ 2類の(注)を含める多範囲の記載)
(※ 従価/重量の選択税率:数量・単価の算出)
-輸入単価当たりでの所属区分ー
☆昨年度の試験においては、他の問題に〔課税価格の決定〕に関する出題が多いと思え
ますが、この〔輸入(納税)申告書〕においても、6)容器(無償供与)、(意匠権)
7)輸出港倉庫委託業務の対価などを組み込んでいました。
☆貿易条件=インコタームズは、(FCA New York)
輸出申告においては、(CPT New York)
※ かつての、通関士試験では(3大インコタームズ=FOB,C&F,CIF)さえ理解して
いれば、なんとかなる)と言う時代は完璧に終了しました。
少なくとも、〔インコタームズ2010年版〕の内容理解は避けて通れません。
申告書も課税価格計算も、このインコタームズ表記が理解できないと、何の費用が含
まれているのか・いないのか?判断できないわけですから、(申告書)(計算問題)
の両面において解答作業を進めることができません。
いずれにしても、(申告書)においては、これら(インコタームズ)・(課税価格の決定)
の算出を誤ると;
「5ヶ所の価格欄の全滅!」となる”芋蔓(いもづる)失点!”です。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木