(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2441)
すでに、4月も中盤ですね・・。7年間、10~3月は(貿易実務)で、4~9月一杯を(通関士受験対策)と半年で切り替えて、このブログを続けてきたので、今年も、そろそろ(通関士受験対策)としての内容に切替える予定なのですが、いまだに切り替えていません。
一つはそれだけ、(貿易実務)と(通関士試験)が”別次元のものではない”という現状に立ち入っている、ということなどだと感じています。かっての様に~、
・「日本国内で日本メーカーによって作られた(日本製品)を海外に輸出する」とか~、
・「海外で、外国のメーカーによって作られた(外国製品)を日本に輸入する」という、単純な貿易構造になっていないのが現状です。
我が国の製造メーカーによる(製造手段の海外移転=海外工場)や、(海外メーカーへの製造委託)の急増は
「(Made by Japan) ・(Made in Asia)」であると、先にこのブログで表現しました。そればかりか、大手メーカーの最近の動きは「(シンガポール)や(香港)に”海外本社”を設置し、その(海外本社)が、統括的に輸出入をコントールするという
「リ・インボイス」が出現する現状となっています。かつてのように、(原産国=仕出人=輸出者=売手)という原則的な貿易構図はまったくに通用しません。例えば、ほぼ全ての部材が日本からベトナムに送られて、組み立てられ、香港の海外本社のインボイスで、ベトナムから日本に製品が輸入される・・さほど珍しいケースではありません。
順番に、これらの(貿易構造の変化)に合わせるべく(法令の改定)は進められてはいまが、”貿易構造変化を法令改正が追っかけている”、と言うより、”法令が貿易構造変化に追っかけられて、その整然とした法令体系が崩れ去り、(解釈困難な状況)に陥っていると、感じているのは僕だけでしょうか?
いずれにしても、”関税に係る法令に基づく国家試験”が『通関士試験』ですから、多数国・地域にまたがる(モノ作り)の現状において、課税すべき
(課税価格の算出確定)を決めるべき、関税定率法第4条:(課税評価)と(税率)が決まる
「HS条約品目分類」の2点の”一定以上の得点”を解答しない限り、
”絶対に合格はあり得ない!”
このブログ、今年の『第47回・通関士試験』対策として、今年の9月末まで、どういう内容で攻めてやろうか~・・と、思いあぐねています。その実態は、ここ2~3年間の通関士試験受験経験者でなくては(理解できない)ものがあると、実感しています。
これは
”理屈じゃない!”とはっきりと言えるでしょうね。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木