(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2416)
日本の北海道より少し大きい国土に人口:わずか、32万人弱の北大西洋に浮かぶ島国
の(アイスランド)、日本と同じように海に囲まれた”火山国”です。
ーアイスランドの地熱開発の現状は?-
アイスランドの地熱は発電のほか、地域暖房の熱源としても重要だ。利用料は1990年か
ら現在までに4倍になり、今では全エネルギーの66%を地熱エネルギーに頼っている。
発電と同時に熱を利用することで、効率的なエネルギー利用が実現され、石油の消費は激
減した。
ー地熱発電は増えているのか?ー
2000年以降、地熱発電所が相次いで建設され、現在の発電容量は57万5千キロワット、
発電量のほぼ4分の1をカバーしている。地熱はコストが安く、発電所の稼働率も高いので
安定的に発電ができる。二酸化炭素の排出量が少ないことも大きな利点だ。温室効果ガス
の排出規制が強化される中、クリーンな電力を求める産業が増え、アルミ精錬工場の誘致に
も繋がった。
ー今後も利用は増えるのか?-
地熱を利用した農作物のハウス栽培や魚の養殖も行われている。アイスランドの地熱の資
源量は現在の5倍もあると推定されている。国内の電力需要には限りがあるが、海底ケーブ
ルを敷設して、英国や欧州大陸に地熱のクリーンな電気を供給することを真剣に検討し始め
た。これが実現すれば、欧州の温暖化防止対策に大きく貢献できるだろう。
ー日本の地熱発電は停滞しているが・・-
環境保全や温泉業者との関連など、多くの問題を抱えていることは理解できる。だが日本
には世界有数の地熱資源がある上(世界第3位)、タービン製造など産業界の技術水準も非
常に高い。地熱への関心は発展途上国でも高まっているので、日本国内で地熱開発を進め
れば、技術水準がさらに高まり、世界的にも貢献できるだろう。
(アイスランド・ヨハネソン エネルギー庁長官:47NEWS 2013/02/23)