(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2526)
「貿易には、モノ・カミ・カネの三つの流れがある。」とは、貿易実務の基点ですね。
貿易貨物=モノの流れを、(物流)ともいい、決済上のカネの流れを(商流)とも表
現されます。
『リインボイス』とは、従来の(物流)ルートで発行されるインボイスを、(商流)
ルートに切り替えて発行されるインボイスのことです。
(商流)のインボイスを(商流)のインボイスに切り替えて決済されるため、別の呼称
で「インボイス・スイッチ」とも呼ばれるものです。
これは、(仲介貿易)の形をとるもので、「生産国とは異なる第三国にある本社や地域
統括会社などからインボイスを発行する”商流形態”であり、(原産地証明書)は生産
国において発行され、モノは生産国から輸入国に直送されます。
東アジアのビジネスモデルで香港が(物流センター)となっている事例は従来からも多
いのですが、”物流が香港を通っていない取引でも(商流)を香港に集中させる余地が
広がっています。
中国やインドネシアのメーカーから商品を日本に輸入するとして、商品は、中国やイ
ンドネシアの輸出者から日本の輸入者に直送されるものの、インボイスは、香港の会社
を経由して、香港の会社から輸出貨物代金が輸出者に支払われ、日本の輸入者は香港の
会社に輸入代金を支払います。アジアと香港間では、アジア現地通貨で決済、香港と日
本間では日本円での決済が可能となります。
☆ 「リインボイス」の最大の魅力は、「法人税」の日本と香港の違いです。
日本:税率ー41%
香港:税率ー16%
この「リインボイス」に関しては、順番にアップしていきます。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木