(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2447)
『課税価格』の計算とは、要するに(算数)ですから、(+・-・÷・×)の世界ですよね。
だらだら~と、最近の出題においては、”1ページ丸々にいたる取引内容”が書かれてい
る問題もあり、かなり読み込みに慣れていないと、”読むだけで=5分!”という問題も普
通になってきました。
ただ、これら問題の取引内容の複雑さは、(問題のための問題)とか、前号で書いてい
る(ひっかけ問題・落とし穴)というよりも、以前のように単純な輸入形態ではなくて、グロ
ーバル化という言葉で代表されるように、”多国籍企業化”・”国境の無いがごとしの経済
活動”で、現状の貿易形態は、これら問題の内容をはるかに超える”複雑な形態”で行わ
れているのが事実です。
『課税価格』は;
(その輸入貨物に係る) :
(輸入取引がされた時に) :
(売手)により: (買手)に対して:
(現実支払い価格に含まれていない限度において):
つまり、”表面上=外見上の輸出者とか、輸入者、あるいは、貨物”ではないのですよ。
一般的な考えでの”輸入”とか、”輸出者・輸入者”、”対外支払額”を言っているのでは
なくて:
「関税・(内国消費税)を課す場合の課税標準となる(課税価格)は?」がポイントとなる
わけですから、
(輸入取引)とは、”課税標準”上の定義としてどの場合と規定しているのか?
(課税物件)となる”貨物”は、どの場合のどの貨物を指すのか?
(現実支払価格)のどの条件のどの割合が、課税価格の対象となるのか?
”きっちりと、”定義から押さえる”ことをしておかないと、”単純の条文の(言葉)のみの
暗記で、出題に立ち向かうと、”複雑な取引関係”と、”複雑な支払い関係”に、皆さんの
「頭の中が、”グチャになる!”結果をみますよ。
○ その”経費の半分を・・・” とか、
○ ・・の費用の20%が含まれている。
とかの”ひっかけ”・”落とし穴”は、
「出題内容の難しさ」のレベルではなくて、”冷静・沈着”な「事務遂行能力」以外の何
ものでもありません。
要は”条文の暗記能力”ではありません。
(読み取り)→(理解し)→(計算)する能力です。
(実務経験がないから”絵に描けない・・)とは、少し違うと思いますよ・・。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木