(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2437)
最近の『通関士試験・(通関実務問題)』の試験内容は:
○ 試験時間:13:50~15:20分 (90分間)
① NACCS形式・(輸出申告書):1問
② NACCS形式・(輸入申告書):1問
③ その他問題 :15問
です。
これらの内、”くせもの!”は、③その他問題であり、その内訳は、大ざっぱに言うと、
1) 関税額、附帯税、課税価格等の計算問題 : (5問)
2) 実行関税率表の解釈に関する所属区分 : (5問)
3) ”基本通達”レベルの詳細な運用規定関係 : (5問)
となります。
○「課税価格の計算問題」は内容によっては、”1ページに渡る取引条件の記載”が
されている問題もあり、(読むだけで、3~4分以上が経過します。なおかつ、(加算
要素)・(控除費用)等のプラス・マイナス・無視の判断を必要とされるわけで、充分な
検討しながら解答を進めると、1問で10分程度は”アッという間に経過します。
しかし、許された試験時間=90分を、上記の①~③で単純に割ると、そrぞれがに使え
る解答時間は、@30分です。 すると、30分÷15問=@2分しかありません。
「計算問題」等は、(読み込み)→(解釈)→(計算)と内容によっては、2分で消化するの
は物理的に不可能な出題がほとんどです。
結果的に、(輸出申告書)や(輸入申告書)の解答時間を(その他問題)に回すしか方
法はないわけですが、輸出・輸入とも、”30分あれば、充分・・”な内容かどうか、見て
もらえれば解ります。前号で書きましたように、あれらの申告内容であれば、実業務で
は”数時間~半日”を検討時間にあてる内容です。
つまり、どう割り振りしても、”目安となる解答時間”は;
① 「輸出申告書」 : 15~20分以内
② 「輸入申告書」 : 30~40分以内
③ 「その他問題」 : 30~45分以内
※ =@2分~@3分以内
しか、許される解答時間はありません。
それに加え、(本試験)では、”初めて目にする問題”であり、本試験という精神的に追
い詰められた緊張下にあるわけですから、過去問題の消化段階では、実務試験時間
を(90分)→(60分)程度に短縮して解答作業を進めるノウハウを身に付けておかない
と、”本試験を90分で消化するのは無理”です。
※ 「関税法」、「関税定率法」、「通関業法」等で、(6割以上~)と話題にしている段階
では”問題外!”です。
「それぞれの試験科目において、”基準以上~”としてのみ公表されているわけで、
具体的に、それぞれの科目別の(合格基準点)が何点か?は、一切、公表されている
わけではありません。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木