(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2383)
『通関士試験』は、通関という「税徴収と法律」に係る実務能力国家試験ですから、当然に
”通関実務試験科目”に重点が置かれることになります。
しかしながら、ここ数年間の「実務科目の急激な難解度と複雑さ!」は、昨年の試験に限
らず、受験対策として受験者を悩ますポイントです。
それの”大きな理由”として
『HS条約=HS品目表』への国際的な重要視があります。
『略称:(HS条約)=International Convention on the Harmonized Commodity
Description and Coding System』
『商品の名称及び分類についての統一システムに関する国際条約』
輸出入統計品目番号・実行関税率番号の
”前6桁の国際共通商品分類番号”のことです。
現在のグローバル化された国際貿易状況において、この国際統一商品分類の確立なくし
ては、貿易は成り立ちませんし、その知識なくして、
「敏速・正確な通関業務の遂行」は
不可能です。
これらの意味で、通関士試験・実務科目の詳細差・困難差へ”決定的な変化!”を与えた
のは、我が国の特定輸出者や認定通関業者に代表される「AEO制度」の国際拡充の発端
となった:「国際同時テロ事件」です。
国際テロの攻撃を受けた米国は、事件後にいち早く、「税関」を貿易関係機関統一組織とし
の
CBP=「米国国土安全保障省」;(U.S.Customs and Border Protction
Securesthe Homeland by Preventing the Illegal of Peaple and Goods
while Facilitating Legitimate travel and Trade)
に組織統合し、
「
C-TPAT=(Customs-Trade Partnership Against Terrorizum)」
「
CSI=(Container Security Initiative)」
「
24時間ルール=(輸出港・出港24時間前、船積目録の報告義務)」
を打ち出した。この
「国際テロ対策」で使用されてる貨物情報が、「HS商品品目表」です。
※ 「2012年・HS条約=HS品目表の改正」の”最重要改正点”
迫り来る”国際的な食糧不足問題”の情報収集として;
国連・FAO(Food and Aguriculture Organization):「国連・食糧農業機構」より
WCO(国際税関機構)に対しての”HS品目番号を使っての国際食糧貿易調査”です。
他の改正点としても、
① 「モントリオール議定書」=(オゾン層破壊物質)
② 「ワシントン条約」=(国際希少動植物の保存)
③ 「バーゼル条約」=(産業廃棄物)
等の、
”国際的な統一分類品目に基づく通関手続き”が迫られています。
☆ ”はっきりと言える!”ことは、これらの国際急務の変化の中、『関税率表の解釈の通則』
の理解に関しては、”昨年以上に実務的=難しくなると思われますし、(まぐれ合格)は別
として、このポイントを避けての「通関士試験合格」はあり得ません。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木