(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2370)
『MUFG(東京三菱UFG)銀行は邦銀で初めて、貿易取引の決済手続きを電子化する。
決済期間は3日程度で、紙のL/C(信用状)を使う場合の約5分の1に短縮できる。
電子決済を念頭に置いた新しい国際ルール作りが始まったことを受け、先行導入
して国際標準を主導する。』
と言う今朝の「日本経済新聞」のニュースです。
貿易に係る(
電子決済)=「
TSU (Trade Service Utility)」に関しては、
これまでも、
『BOLERO(ボレロ)』という英国系のシステムとか、
『TEDI(テディ)』と
呼ばれる我が国のTSU(電子決済)システムが実験的に進められてきていました。
また、 『国際
ファクタリング(Factoring)決済』の利用も拡大しつつあります。
※ 『ボレロ』、『テディ』、『TSU』 『三菱東京UFG銀行の貿易電子決済』については、
2010年11月11日 No.1411 『TSU(貿易電子決済)』
『(ボレロ)とか(テディ)とは何か?』
2010年11月13日 No.1413 『BORERO/TEDI』
でアップしていますので、左の(以前の記事)をクリックして見てください。
○実験段階とは言え、数年前から実行されてきたTSU(貿易電子決済)が、
「何を今さらに、ニュース・ソースになるのだろう?」との感が拭えなかったのですが、
大きな”
決定”があったのですね。
『2011年9月、世界の銀行間決済を運営するSWIFT(スイフト)とICC(国際商業会議所)が、2年以内をメドに銀行による電子保証に国際基準をの導入を目指すことで合意した』
つまり、ひらたく言えば、
「信用状統一規則」が、改訂される。ということになります。
『SWIFT』=(Society for Worldwide International Financial Telecommunication』
当然に、TSU(貿易決済)がEDI(電子化手続き)されるということは、L/C(信用状)のみ
ならず、関係する他の貿易関係書類:(仕入書=INVOICE)や船荷証券=B/L(ビー・エル)
も平行して”電子化”されないとシステムは動かないわけで、とりわけ税関の輸出入許可は、
1)本年7月1日 : 「仕入書(インボイス)」の、原則・提出義務の撤廃
2)平成25年 : NACCS改更
3)平成29年 : 次期NACCS稼動
に向けて、「通関」=税関輸出入手続きの電子化の更なる改新が進められます。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木