(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (3210)
「きっかけはガット:ウルグアイ・ラウンド」
ガット(GATT)とは『関税及び貿易に関する一般協定』のことで自由貿易の促進を
目的とする国際協定です。
いろいろな国の間で貿易について話し合うものですが、そのうち(ウルグアイ)で開かれた
交渉を=
「ウルグアイ・ラウンド」と呼びます。この交渉で、日本は(おコメの輸入が開始)
されることになりました。
現在のところ、おコメの輸入には
”高い関税”がかけられているため、外国のおコメを
消費者が目にすることはほとんどありません。
しかし、この関税についても徐々に下げることが決められているため、近い将来には
安い(輸入米)がスーパーやお米屋さんの店頭に並ぶ風景をみることができるでしょう。
消費者の選択の幅はより広がるといえます。
「ミニマム・アクセス」とは?
「ミニマム・アクセス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? ガット:ウルグアイ・ラウン
ドで定められたもので、「低い関税で農産物を輸入しなければならない最低限の量」の
ことです。これが、おコメにも適用されました。
つまり、年間100万トンのミニマム・アクセスが設定されている場合、おコメの輸入に
あたって、100万トンまでは低い税率を適用しなければならないという意味です。
逆に100万トンを超える分については、高い税率を設定しても構わないということに
なります。
☆ 注意したいのが、「100万トンのミニマム・アクセス」というのは「最低100万トン
輸入しなければならない」という意味ではないという点です。
誰も欲しがらないものを無理に輸入する必要はありません。
「輸入米の使い道は?」
輸入されたおコメは現在まで、お菓子やお酒の原料、家畜のエサ、外国への食糧援助
などのために使われています。
農家を保護する政府の方針もあって、輸入米はまだ国産米のように一般的には売られ
ていません。袋詰めされた輸入米が店頭に並ぶのは、もう少し時間がかかりそうです。
(記事:お米とごはんの基礎知識)より~
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木