(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2299)
ー成長事業の育成が急務・電気8社、7社が通期業績下方修正ー
『”王様”の没落』
2012年3月期に記録的な
”大赤字”に陥る(パナソニック)、(ソニー)、(シャープ)
は、いずれも家電事業を中心とした弱電系メーカー。収益悪化の元凶が
”テレビ事業”の
不振にあるのは明らかだ。
「想定以上に悪化した」。シャープの片山社長があ漏らすように、家電エコポイント制度終了
とデジタル放送への完全移行で、需要が急増。韓国や中国勢との価格競争が価格下落に
拍車をかける構図も変わらない。
「売れば売るほど赤字」のテレビだが、各社の総売上高に占める割合は今も大きく、ソニー:
16%、 パナソニック:11%、 「液晶、一本足打法」と揶揄(やゆ)されるシャープ:25%に
も上がる。
生産体制の縮小や減産、自社生産からの撤退だけでは”止血”できず、「家電の王様」だっ
たテレビからの撤退という選択肢すら現実味を帯びてきた。
各社は、医療・健康事業も将来の成長エンジンと位置づけて強化を急いでいる。ソニーな
どが(オリンパス)との資本・業務提携を模索するように、「家電メーカーの新規分野開拓
が、業界再編を加速させる」という可能性もある。
(記事:フジサンケイ・ビジネスアイ 2012/02/04)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木