(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2291)
「イタリアの次は日本、ファンドが狙う国債売り崩しー中原圭介(エコノミスト)」
中原氏は、日本国債の利回りが安定している理由の一つに、
「円高を背景とする振興国
マネーの流入」を挙げる。欧州の債務危機の深刻化と米国の金融緩和の長期化を背景
に、豊富な外貨準備を持つ振興国の政府系ファンドや機関投資家が、消極的でありなが
らも円を買い、それを日本国債に振り向けている。特に2010年半ば以降、この傾向が顕
著だという。
もう一つの理由は、「金融機関が起こしている国債バブル」。
日本の大手銀行は、
新銀行自己資本比率(バーゼルⅢ)の適用の対象となっており、
中核
的自己資本比率(コアTier1)の引き上げを義務付けられている。
生命保険会社も
ソルベンシー・マージン(保険金の支払い余力比率)の算出基準の厳格
化に合わせて保有株式を売却する一方、国債の運用を増やしている。
目先は、(この二つの動き)が、”日本国債を支えている”と中原氏は指摘する。
(忍び寄る潮目の変化)
こうした状況が変わるのは。対ユーロと対米ドルで円高が終わる時だという。
では、それはいつになるのか?
円がユーロで下落に転じるのは年内の可能性が高いと中原氏はみる。「もし、イタリアが
破綻すれば、
世界恐慌が引き起こされる。それを阻止するため、ドイツなどの経常黒字国
が経常赤字国に対して財政的な補てんを行う仕組みが最終的に導入され、欧州危機は年
内に収束に向かうとみる」(中原氏)。
(※)もし、この動きにならなけねば、”EUは解体!”の危機になります。
欧州危機の収束と同時にユーロは買われる展開になるという。
円は米ドルでも、そう遠くない次期に下落に転じる可能性が高い。同氏によると、、米国
は株式相場が大幅に下げたタイミングで、
温存している量的緩和第三弾(QE3)
の実施に踏み切る公算が大きい。QE3を実施している間は一段の円高が見込まれるが、
プログラムの終了後、為替は
(円安に転換するシナリオ)が有力という。その次期は、恐ら
く2013年か・・・。
(円)が、対(米ドル)と対(ユーロ)で反落すれば、振興国がもはや、
”円資産を保有する理由はない”
(記事参考:「イタリアの次は日本、ファンドが狙う国債売り崩し・中原圭介)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木