(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (2272)
『国債』というのは、国の政府が内外の投資家から”
利息を払ってする借金”です。
ですから、人気の高い国の国債は、買手が多く、金利は低いです。
しかし、人気の低い国は、投資家への儲けを多くしないと、誰も買ってくれませんから、売る
ためには金利を高くせざるを得ません。 当然に高い金利で国債を発行した国は、将来の利
=利払い額も増えるわけで、利払いをするために、さらに高金利の国債を発行するという悪
循環となります。
と、ここまでは、
経済・金融の原則です。 しかし、日本や欧州での現実の問題
は、この
”経済・金融の原則通りに動いていない”ことが大きな要因です。
経済再建のために注ぎ込まれたカネのほとんどが、、売れるはずのない低金利の国債を
買うために流れ、
カネが市場に出回っていないのです。
『ドイツの金利がマイナスになった理由=為替王』
日・米など主要先進国では事実上の
”ゼロ金利”が続いていますが、
2011年12月、ドイ
ツではついに金利がマイナスになりました。
■ ドイツでマイナス金利発生
金利といっても、いろいろな種類がありますが、〔ドイツ国債〕の1年利回りが初めてマイナ
スになりました(※ 2011年末時点で、-0.05%程度)
■ なぜ、マイナスに?
最大の理由はユーロ圏の債務危機。 ギリシャが事実上破綻し、イタリアなども危険水域
に近づくなど欧州債務危機が拡散しているため、
最後の砦といってよいほど信用の高いド
イツに資金が逃げ込んでいます。さらに、銀行に預けておくだけでは銀行破綻のリスク
があると考えた投資家は、マイナス金利でコストを払ってでも安全性の高いドイツ国債にひ
とまず資金を逃避させようとしました。
■ 本当に投資家の方が、金利を払っているの?
マイナス金利だからといって実際に金利を払う行為はありません。例えば金利ゼロの割引
国債は、本来は額面100未満で買えます。仮に99で購入して100で償還されれば、その
差分が利回りとなるのが通常の姿です。これに対して、1年後に100で償還されるとわかっ
ているものを100以上の価格で購入する取引がj実際に成立しているため、計算上のマイ
ナス利回りが発生しているというカラクリです。 (執筆者:為替王)
(記事:news.fainance.yafoo Searchina)
☆ (日本の国債の現状)は、世界に例のない。 経済・金融の歴史にも例のない。
非常に特殊な存在ではないでしょうか? その”特殊性”により、政府債務が1000兆円
を超えた現状において、欧州諸国のような緊迫感は発生していませんが、グローバル
化の波は、このポイントにも押し寄せているという危険な状況ではあります。
(以下、次号~)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木