(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1346)
『COP17・・・(京都議定書)延長で合意』
「COP」=Conference of the Partisnoの略で、国際条約の中で、その加盟国が物
事を決定するための最高機関として設置されているものです。
ニュースで話題になっている今回の「COP17」は、気候変動枠組み条約(FCCC)=
Framework on Climate Change の第17回会議のことで、南アフリカのダーバン
で開催され、今日の朝、”京都議定書”を延長し、2020年にすべての主要な二酸化炭素
排出国が参加する新しい枠組み
(ダーバン合意)を採択して閉会した。
地球環境問題に関する「COP」には、この「気候変動枠組条約」=(COP-FCC)以外にも
生物多様性条約=(COP-CBD)、 砂漠化対処条約=(COP-CCD)があります。
『COP17 (延長反対)を貫いた日本』
日本は、”米国や中国が参加していない京都議定書では環境問題を解決できない。”
として、延長には絶対に応じない姿勢を崩さなかった。延長が合意された今、日本は事実
上の京都議定書離脱となり、京都議定書の延長期間の二酸化炭素削減義務を負わない
ことになるが、政府は今後も環境対策への貢献を自主的に継続する方針。
日本が延長に反対してきたのは、二酸化炭素の主要排出国の多くが京都議定書で削減義
務を負っていないからだ。
アメリカや振興国扱いの中国、インド、ブラジル、南アフリカを合わせると、世界全体の50%
の二酸化炭素排出量を占める。
日本が延長に参加すれば、こうした体制を存続することになって削減義務のある国にとって
不公平感が高まる上、「地球環境(温暖化防止)問題にとって、必ずしもプラスとならない。」
と主張してきた。
先進国・振興国、様々な経済態様にある世界全体での(温暖化防止)、今回の日本のとった
方針には長短両面の評価が内外ともにあると思えます。
(記事・産経新聞 2001/12/11)
☆ 日本が提案した(京都議定書)に対し、”日本の孤立”までも覚悟して延長反対を貫いた
理由がどこにあるのか、矛盾するようで解り難いと思えます。 次回に継続します。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木