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『東芝、北九州工場を来年度に閉鎖・・・・超円高で』
東芝は11月30日、設立から90年超えと同社で最も歴史が古い北九州工場(北九州市・
小倉区)を来年度にも閉鎖することを決めた。
携帯電話の半導体部品を製造しているが、
”1ドル=77円台”の円高が続き、海外勢と太
刀打ちできないと判断。 500人強の従業員は他の工場に配置転換する。
今年に入っての円高局面で国内電機大手が工場の生産停止に踏み切るのはパナソニック
についで2例目。
同工場は、1920年に白熱電球を製造する東京電機(現・東芝)の小倉工場として操業を初
めた。 39年に東京芝浦小倉工場に名前を変え、高度成長期にはトランジスターなどを生産
した。 白熱電球は東芝の草創期の主力製品で、生産拠点のひとつだった。
現在は、「発光ダイオード(LED)ランプ」やデジタルカメラや携帯電話などに搭載される「フォト
センサー」などを製造している。
閉鎖に伴い、製造ラインは他の国内工場に移して集約する。
(記事:YOMIURI ONLINE 2011/11/30)
○ 国内企業の従業者数は、過去20年間に”3分の1”に減少
○ 円相場の対ドル上昇率は、”過去5年間に50%上昇”している
○ 工場密集度の国内一番の東大阪市のピーク時から40%減少、40年前と同数までに
減少
○ 日本企業の国内設備投資に対する”海外設備投資」の割合は、前年比:39.5%から
51.4%に上昇する見込み
『根本的は問題は(空洞化)ではなく、日本には”この先どう成長して行くか”という
長期的な発想がまったくないことである。』
(記事:Bloomberg News 2011/11/10)
「止まらぬ円高が日本企業に迫る海外移転加速ー国内空洞化の恐れ一段と」
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木