『ギリシャ→イタリア→ユーロ→インターバンク市場』
(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1365)
(貿易実務)、(外国為替)にたずさわっている人は、
(外国為替レート)は
『インターバンク』によって決められる。ことをご存知ですよね。
(外国為替レート)=(78円/US$)とか、日々の対外通貨レートは、『インターバンク市場』=
世界の銀行間の資金の過不足を短期の資金融通で調節するシステムですが、この銀行間
資金貸し借りの金利を
(インターバンク・レート)と言い、これを基に、銀行の手数料・マー
ジンを加減させて、(売りレート)・(買いレート)それぞれの『当日=
直物相場』と『将来=
先物相場』が,
(変動相場制)として決定されています。
現状は、この『インターバンク市場による外国為替レート・システム』が、すでに機能不全→崩
壊に陥っているのではないでしょうか?
ギリシャやイタリアなどの”国家としての破産=会社更生法適用”の国の(国債)を大量に
保有している金融機関に資金を貸し出しても、(融通金が返ってこないのではないか?)と
いう懸念が拡がっている。つまり、金融マーケットの信頼が大きく揺らいでいるために、欧州
の多くの銀行が資金調達ができない状態に陥っている。
先月の10日、フランス・ベルギー系の欧州での大手銀行の「デクシア」の分割解体が決まり、
破綻処理を行うことが、フランス、ベルギー両政府によって発表された。
理由は、国家債務不履行
(デフォルト)が懸念されるギリシャ国債を大量に保有して
いることから、同銀行に対する信用不安が増大し、同行の株価は、一挙に40%以上も低落
し、資金調達が著しく困難な状況に陥った。
銀行が資金調達できなければ、当然に企業に対しても資金提供はできない。
この「不信」の構造を解消しない限り、政府の資金投入もまったく意味を持たない。
※ (日本政府の(円高強制介入)も、同様の構造下にあります。)
いったんは、(78円台/US$)への”円安”に戻しましたが、効果は薄いのでは・・?
欧州金融機関が、欧州経済危機の影響で破綻するのは、事実上これが初のケースとなる。
この欧州大手銀行「デクシア」の破綻が、他のEU諸国→世界全体にどのように波及の影響
があるのか、しばらくは目が離せません・・・。
(記事参考:週プレNEWs 2011/10/25)
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木