(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (3054)
正直に言うと18年間、「通関士受験生」と一緒に”通関士試験の変化”を見つめ
てきました。
実際のところは多くの受験生の”泣き笑い”を糧に自分を成長させてきたのかも
わかりません。
ここ数年~、通関士試験を複雑怪奇で難解な出題に変化させてしまったのは、
(受験産業)に反省すべき原因があるとも、はっきりと自覚しています。
通関試験のここ10年間は、はっきり言って(受験産業):(出題問題作成者)と
の攻防合戦でした。
「受験テクニック」が優先され、「税関業務の理解」とか、「通関業務の把握」、
「通関士」の社会義務などの本質的な理解がなされていない者が、(高得点)で
どんどんと合格してくる。
講師という立場上、通関士試験に関係する各サイトを許される限り、訪問するよう
にしています。
非常に気になるポイントは、(通関士試験)を、大学の入学受験と同じレベルで
単なる”受験試験”として捉えている受験者があまりにも多いことです。
(合格)と言う言葉しか見ていません。
「通関士試験」は、どういう目的で実施される試験なのか?
「通関士試験」を実施する(税関)=財務省・関税局とは何なのか?
「通関士」とは、どういう立場なのか?
(受験産業)に身を置く自分の立場として、(受講生の合格率確保)は捨て切れぬ
実際のところですが、この僕にしても、上記の”基本的な部分の把握”ができてい
ない受験者の合格は望みませんし、ましてや、試験主催者側の立場であったとす
るならば、(何が何でも、これらの受験者を不合格に導く出題問題の作成)に努力
するでしょうね・・・。
「アジア・カーゴ・ハイウェイ」=(日・ASEAN関税局長・長官会議)に代表されるよ
うに、20世紀の「輸出立国=日本株式会社」政策の中で必要とされた”日本版通
関士制度」が、東アジア・グローバル化という21世紀での”国境を越えたモノ作り”
への実質的なスタートを切った今、そのあり方の”大きな変革”を迫られていること
が当然のこととして予測できます。
「通関士試験」の試験問題内容は、”見事なまでに、受験者であるあなたの”通関
行政に対する把握のレベルと資質”を見極める出題内容に変化しています。
そういったポイントを、もう少し詳細にアップを継続してみる予定でいます。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木