(貿易ともだち)さん、みんな(がんばるチャン!)してるかな? (1194)
(建値)とか、(貿易条件)と呼ばれる『インコタームズ』、一般的に使用されているのは
3大インコタームズと呼ばれる:FOB,C&F、CIFですよね。
仮に、アジアから『CIF Japan Port』条件で輸入したとします。
当然のこととして、”Freight Prepaid”=(運賃前払い)で、日本輸入港までの海上
運送に係る費用は、輸出者支払いで貨物価格に含まれている、と解釈すると思います。
実際は、『CIF Japan Port』=”Freight Prepaid”に係らず、日本港到着までの
運送に関わる費用の全てを買手である輸入者に請求がきているケースが多々あるの
ではないでしょうか?
その全額までではないにしろ、輸出港コンテナターミナルにおける(THC=コンテナ
ターミナル・ハンドリング・チャージ」は、輸入港到着後の日本側THCと一括して輸入
者にアジア輸出港でのTHCも請求されているのが実情です。
「CIF契約だから、輸出港でのTHCは払わない。」となれば、当然のことながら、船会
者は荷物を輸入者に渡しません。
アジアへのFOB契約でのコンテナ輸出の場合は、反対にアジア輸入港でのTHCも
一括して日本の輸出者への請求が大半と思われます。
(インコタームズとは何なのか?)、(関税法に規定する:輸出申告価格=FOB価格、
輸入申告価格=CIF)価格を、一般製品の海上輸送の大半がコンテナ船に頼る現
状において、真剣に見直す必要があります。
(インコタームズ)や(ウイーン売買条約)は、輸出・輸入者間の”国際売買契約”の
指針=ガイドラインを示すに過ぎません。
”決して、絶対的な国際ルールではありません。”
あくまでも、国際物品売買の当事者間で契約すべき内容なのです。
by Gewerbe 「貿易ともだち」 K・佐々木